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日南造園ら知事表彰を受賞 美しい宮崎づくりのつどい

      

▲写真は式典の模様、体験型ワークショップ

 宮崎県は11月17日、宮崎県庁5号館で第8回「美しい宮崎づくり」のつどいを開催した。美しい宮崎づくりに貢献した9団体を表彰したほか、宮崎空港ビル株式会社の長濵保廣取締役会長が景観セミナーを実施。隣接する広場では、体験型のワークショップを同時開催し、会場とその周辺は多くの来場者で賑わいを見せた。

 「美しい宮崎づくり」のつどいは、県が定める「美しい宮崎づくり推進強化月間」にあわせて毎年開催しているもの。県民の心豊かな暮らしや活力ある地域社会の実現を目指し、官民一体となって地域の素晴らしい景観を守り、創り、生かすことで、魅力ある地域づくりに向けた取り組みを、それぞれの立場から推進する。

 式典で挨拶した河野俊嗣知事は、受賞者の長年にわたる取り組みに敬意を表し、「引き続き、美しい宮崎づくりをリードしていただきたい」を期待を込めるとともに、3年後に本県で開催される「日本のひなた宮崎国スポ・障スポ」を念頭に、「大会に向けて美しい宮崎づくりを推進し、その後の将来にも繋げていきたい」と述べた。

 今年度の美しい宮崎づくり知事表彰は、大賞を延岡市立三川内小中学校、部門賞を▽NPO法人大淀川流域ネットワーク▽綾園芸 草野修一氏▽奥村重治氏▽みやざきフラワーロード・ネットワーク▽株式会社日南造園▽山崎川をきれいにする会―の6団体、特別賞を一般社団法人木城町ふるさと振興協会、奨励賞を「道の駅」都城NiQLLが受賞。

 大賞を受賞した三川内小中学校は、ホタルが生息する美しい河川を守るため、地域住民や関係団体と協働し、三川内河川大清掃(MKD)作戦と題して、河川清掃に取り組んでいる。また、多くの体験活動を実施するなど、美しい宮崎づくりを担う人材の育成や地域と連携した取り組みを行っていることが高く評価された。

 部門賞のうち「水と緑の景観賞」を受賞した大淀川流域ネットワークは、大淀川流域に生育する希少植物のタコノアシの保全活動のほか、子ども達が環境や自然について理解し、認識を深め、環境や自然を大切にする心を育む体験型の環境学習を行っている。

 同じく「まちなみ景観賞」を受賞した日南造園は、地域で活躍する各種団体の樹木、草花の植栽、除草作業のサポートを実施。また、宿根草などを使用した持続可能な植栽「ナチュラリスティックガーデン」を県内各地に広げようとする取り組みを行っている。

 式典ではこのほか、受賞者の代表がそれぞれの取組内容を発表。長濵会長による景観セミナーでは、「想いを形に!おもてなしの景観づくり」をテーマに、宮崎観光の父と呼ばれ、宮崎空港ビルの初代社長を務めた岩切章太郎氏の思いを受け継ぎ、空港会社がブーゲンビリアを育てるに至った経緯などを紹介した。

 今回の集いは、株式会社橘緑地建設が企画・運営に協力し、式典会場に隣接する防災庁舎前広場で体験型のワークショップを初めて開催した。人気キャラクターをイメージした芝人形の作成体験や木の実を使った手作りワークショップ、葉っぱのフレーム作成体験、水挿しについて学ぶブースなどに多くの来場者が挑戦した。

 つどいの開催に併せて、12月10日までインスタグラムを活用した「ハッシュタグキャンペーン」も開催している。県内の風景や観光地の写真に@utsukushii_miyazakiをタグ付けし、「#美しい宮崎づくり」をつけて投稿してもらう。一部の投稿作品は、県内で開催予定の美しい宮崎づくりパネル展で紹介する。