建設ネット企画画像 四角 四角

心肺蘇生法の手順など確認 マエムラ電設が救命講習

      

▲写真は講習の模様

 電気工事を中心に事業を展開する都城市の株式会社マエムラ電設(前村康成代表取締役)は、11月13日に同社社員を対象とした救命講習を開催した。講習には、前村社長をはじめ社員20人が参加。都城市消防局から講師を招き、心肺蘇生法としての胸骨圧迫の手法やAEDの正しい使用方法について指導を受けた。

 今回の講習は、応急手当の目的や必要性に関する座学のほか、基本的な心肺蘇生法とAEDの使用方法を座学・実技で学ぶ救命入門コースとして開催。座学では始めに、マイナンバーカードで通院履歴や服薬情報等を把握するマイナ救急や、緊急通報時に音声だけでなく映像も活用する119番映像伝送システムを紹介した。

 その後、目の前で人が倒れた際の対応方法や心停止の要因、AEDの仕組み、緊急通報時のポイントを映像や資料で確認。これを踏まえ、周囲の安全確認、対象者の意識の確認、119番通報と他者へのAEDの依頼、呼吸の確認、胸骨圧迫、AEDの使用といった救命処置の一連の流れについて、講師から説明を受けた。

 実技では、参加者が2人1組のグループに分かれて、講師の指導のもと、救命処置の一連の流れを実践。練習用の人形に一定のリズムで胸骨圧迫を行い、AEDから流れるガイダンスに従いながら、機器の使用方法を確認した。AEDに付属しているプライバシー保護用の三角巾の使い方や、成人用・小児用モードの切り替え方も学んだ。

 前村社長は、AEDによって人命が救われた事例が多々ある一方で、実際に正しい心肺蘇生の手法を知っている者が多くはないことを踏まえ、「公私に関わらず、いざという時に正しく心肺蘇生を行う準備をしておくことで、尊い命を救うことができる可能性がある。ひいては、これが地域貢献にも繋がる」と力を込めた。