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高校生が電気設備の仕組み学ぶ 電業協会が現場見学会

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は11月12日、県立延岡工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気電子科の1年生40人が、北浦漁港の衛生管理型荷捌き所や日之影町の大日止昴小水力発電所を見学し、電気設備に関する知識や仕組みを学んだ。

 見学会は、電気設備工事の施工状況を見学するとともに、水力発電の基本原理や特徴などに関する知識を習得することで、電気工事業に対する理解を更に深め、将来の職業を選択する際の参考にしてもらおうと開催しているもの。

 開会式で牛島会長は、電気は人が生活するうえで必要不可欠なインフラであることを強調。電気工事業に対する知識や理解、関心を深め、学んだことを今後の勉強に役立ててもらい、将来は社会インフラの担い手として、地元で活躍してもらうよう呼び掛けた。

 北浦漁港で進む衛生管理型荷捌き所建設工事の現場では、宮崎県県土整備部営繕課設備室の立元孝幸主任技師が、施設の概要を説明。電気設備工事の現場代理人を務める西南電気株式会社の上田敦央氏が工事概要や進捗状況について説明した。

 説明後は2班に分かれて、上田氏と甲斐紀一郎主任技術者から説明を受けながら、受変電設備や荷捌き所の照明設備、ケーブルラック工事などを見学した。工事で使用する投光器や電撃殺虫器などの器材、保護具の説明も行い、生徒達は安全帯やフルハーネスを試着して、重さや動作を体感した。

 一方、大日止昴小水力発電所では、大人発電農業協同組合の田中弘道代表理事が発電所建設の経緯を紹介。発電所と取水設備に移動して、水力発電の原理や設備について説明を受けた。

 見学を終えた生徒は、「分電盤に興味があった。今後の授業で習うと思うので、今日の説明を活かして頑張りたい」「水力発電所を見るのは初めてだったが、発電の仕組みについて深く学ぶことができた」などと話した。