▲写真はイベントの模様
県内の建築関係団体や不動産関係団体、行政機関等で組織する宮崎県住生活協議会は、11月10日に宮崎市の大型商業施設で住まいの無料相談会「住まい・る・メッセ」を開催した。会場内に設けられた無料相談窓口や情報提供コーナーに多数の買い物客らが訪れ、住まいの安全やリフォームに対する関心の高さがうかがえた。
住まいに関する相談コーナーでは、協議会の会員らが住宅の新築や住み替え、空き家問題等に関する相談のほか、耐震診断、台風10号被害に対する住宅の補修・再建の資金相談に回答。情報コーナーでは、耐震診断・改修に係る補助制度をのほか、脱炭素化を支援するゼロカーボン加速化事業の補助金制度などをパネルで紹介した。
一般社団法人宮崎県建築士会宮崎支部の青年部と女性部は、児童らを対象とした木育イベント「くむんだー」を開催。子どもたちが縦横に組んだ柱と横材に木づちを使ってくさびを打ち込み、1時間程度で高さ約2mの5段組みのジャングルジムを完成させた。せんぐ撒きで完成を祝い、しばらく遊んだ後に、全員でこれを解体した。
会場にはこのほか、丸太切り体験コーナーや電気自動車展示コーナーも設置。九州電力株式会社宮崎支店のブースでは、脱炭素に向けた電気自動車を展示し、電気自動車から様々な電気製品へ充電ができる機能を紹介した。アンケートの回答者を対象とした抽選会も行われ、イベントは終日、多くの来場者で賑わいを見せた。
宮崎県県土整備部建築住宅課の本田義人主幹は、今年8月の日向灘を震源とする地震で「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発表され、県民の災害発生に対する緊張感が高まってきていることに言及。「イベントを機会に、耐震化を見直すきっかけになれば」と話し、県としても情報発信に努めていく考えを示した。