▲写真は挨拶する河野知事、謝辞を述べる原田社長、交付式の模様
宮崎県は、廃棄物等を資源として有効利用したもののうち、品質や安全性等の基準を満たす安全・安心な製品を知事が認定する2024年度の「みやざきリサイクル認定製品」に10社18製品を選定した。10月28日に県庁講堂で認定証交付式を開き、河野俊嗣知事が出席した各社の代表に認定証を手渡した。
認定制度は、廃棄物等の発生抑制や資源の循環的な利用の促進、リサイクル産業の育成・振興を図り、循環型社会の形成に資することを目的として2010年に創設。18年度までは一般社団法人宮崎県産業資源循環協会が認定していたが、19年度から県知事認定に移行した。
24年度の認定に際しては、今年7月から8月にかけて▽土木建築資材▽農業用資材▽有機系土木・園芸資材▽燃料資材▽生活関連用品▽生活関連用品以外のプラスチック製品▽その他リサイクル製品―を対象に認定製品を募集。学識者や関係者でつくる審査委員会(中澤隆雄委員長)が審査を行い、10社が申請した18製品を選定した。
交付式で河野知事は、限られた資源の有効活用や資材のリサイクルを通した製品化に取り組む各社の姿勢に敬意を表するとともに、循環型社会構築の重要性を説明。「将来世代のためにも、責務を果たさなければならない」として、今後も安心で高品質なリサイクル製品の製作とより良い環境づくりに尽力してもらうよう求めた。
製造者を代表して挨拶した株式会社日向製錬所の原田英比古代表取締役社長は、ペーパーレス化の推進や再生紙の利用、ゴミの分別回収など、日常生活でもリサイクルが浸透してきていると指摘。認定製品が一般的に広く利用されるよう、更なる利用促進に向けた取り組みが進むことを期待した。
認定製品は、11月8日と9日に宮崎県体育館で行われる宮崎テクノフェアで紹介するほか、12月1日にイオンモール宮崎で展示を行う。
24年度の認定者と認定製品は次のとおり。
▽九州中川ヒューム管工業株式会社=フリュームほか再生プレキャストコンクリート製品(計3製品)
▽和光コンクリート工業株式会社=積みブロック類(配合③)7種類ほか再生プレキャストコンクリート製品(計6製品)
▽有限会社井上産業=再生クラッシャーラン(RC-40)、再生砂
▽株式会社藤元建設=再生クラッシャーラン(RC-40スラッジ入り)
▽株式会社グリーンバイオマスファクトリー=再生珪砂
▽創宮株式会社=新燃クラッシャーブリック
▽有限会社丈真商事=宮崎テコラ
▽株式会社宮崎環境開発センター=みやエネ100
▽株式会社ヤマシタ=再生クラッシャーラン(RC-40)
▽株式会社日向製錬所=グリーンサンド。