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建設業の魅力発信、都工で交流会など開催 宮崎建協

      

▲写真は交流会、見学会の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は10月21日、県立都城工業高等学校の生徒を対象とした交流会と現場見学会を開催した。建設システム科の1年生40人を対象に、建設業の魅力ややりがいを伝えたほか、都城市内で施工中の王子橋上部工工事、マンション新築工事の建設現場を訪ね、具体的な工事の進め方などを学んだ。

 宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者の入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内高校等の学生を対象とした出前講座や現場見学会のほか、各地区協会を実施主体とするインターンシップなどに積極的に取り組んでいる。

 開会挨拶で都城地区建設業協会青年部の木場俊介部長は、「交流会で建設業の実情を少しでも伝えることができたらと考えている。座談会スタイルなので、普段聞けないことを質問して、たくさんコミュニケーションを取って」と生徒に呼び掛けた。

 4つの班に分かれて行われた交流会では、事前に生徒たちに行ったアンケート調査の結果を踏まえ、卒業後の進路や都城の未来、建設業の実態、給与・休暇などの勤務形態、資格取得の重要性等について、各班に加わった青年部員が自身の経験を交えながら、生徒たちに分かり易く説明した。

 相葉建設株式会社土木部の前田一成氏は、「学生と色々な話をすることができ、私達にとっても良い刺激になった。今回の交流会をきっかけに、生徒の未来が少しでも明るくなり、将来の進路を選択する際の一助になれば」と建設業界への入職に期待を込めた。

 一方、日橋・清本JVが施工する「県道高城山田線王子橋工区(仮称)王子橋上部工工事」で行われた見学会では、宮崎県都城土木事務所の疋田大輔主幹が、工事概要や架設計画を説明。映像で施工状況や工事の様子などを詳しく説明したほか、各部位の名称や上下部工の仕組み、現場の工程なども分かり易く解説した。

 同じく都城土木事務所の久保野敦副主幹は、洪水による被害を低減するための河川改修工事や橋の架替工事のほか、河川の環境調査、外来種の駆除といった多自然川づくりにも留意していることを紹介し、工事発注者として果たすべき役割などを説明した。

 当日はこのほか、都北産業株式会社が施工するマンション新築工事の現場も見学。参加した生徒の一人は、「現場で働く人の話を直接聞き、生の現場を自分の目で見る良い機会になった。自分の将来や建設業界について、しっかりと考えていきたい」と話した。