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「くむんだー」に大きな歓声 宮崎市で木育イベント

      

▲写真はイベントの模様

 一般社団法人宮崎県建築士会宮崎支部の青年部と女性部は、10月12日に宮崎市中心市街地で、児童らを対象とした木育イベントを開催した。参加した親子が、伝統構法を用いた木組みのジャングルジム「くむんだー」を完成させ、木の魅力にふれあった。

 「くむんだー」は、大工技術を生かした貫工法で、国産材の柱や横材を組んで楽しむ木育玩具。組み立てる過程や、ほどく過程を子どもたちに経験させ、木とふれあってもらうことを目的としている。全国「くむんだー」木のジャングルジム協会の川村克己会長(川村工務店三代目棟梁)が考案し、全国各地に会員を増やしている。

 「遊ぶ×学ぶ=考える」と題したイベントは今回が5回目。建築士会宮崎支部の青年部及び女性部が主催し、県内の工務店や大工職人ら有志一同と設立した「くむんだー宮崎」が共催した。

 イベントでは始めに、青年部の担当者が、木材を用いた構造物や製材過程をスライドで紹介。その後、子ども達が縦横に組んだ柱と横材に木づちを使ってくさびを打ち込み、1時間程度で高さ約2mの5段組みのジャングルジムを完成させた。せんぐ撒きで完成を祝い、しばらく遊んだ後に、全員でこれを解体した。

 青年部の江藤和政部長は、「普段、木に触れる機会が少ない子ども達に、イベントを通じて木の温もりやものづくりの楽しさを知ってもらいたい。イベントに参加した子ども達が、将来建築士になって、私たちと一緒にくむんだーを教える立場になってもらえれば」と期待を込めた。