宮崎県は9月12日、条件付一般競争で「国道265号十根川工区(仮称)十根川2号トンネル工事」の入札を執行し、志多・谷口・岡﨑特定建設工事共同企業体が14億7811万2000円で落札した。工区内に整備する2号トンネルの本体工(延長248m、幅員8.5m)と坑門工2基、道路改良工を施工する。工期は2027年3月25日まで。
国道265号は、小林市を起点に、西米良村、椎葉村、五ヶ瀬町、熊本県山都町、高森町を経由して阿蘇市に至る総延長約200㎞の路線。このうち十根川工区(椎葉村)は、椎葉・五ヶ瀬間の唯一の未改良区間であり、バイパス整備や現道拡幅を通じて、通行車両の安全性の確保や救急医療施設等へのアクセス性の向上を図る。
全体の整備延長は約2.8㎞(幅員7m)で、このうち起点側(十根川地区)の約3割が整備済。残区間の主要構造物は、橋梁が34m・40m・85mの3箇所、トンネルが394mと248mの2箇所となる。全体事業費は75億円。32年度の整備完了を目指している。
入札の参加業者は、志多・谷口・岡﨑特定JV、旭・大淀・木田特定JV、大和開発・五幸建設・矢野建設特定JV、内山・伊達・丸昭特定JV、坂下・松澤・長谷川特定JV、吉原・上田・竹尾特定JV、矢野・山崎・あさひ特定JVの7者。公表金額は16億0661万1000円、調査基準価格は14億7811万0551円、失格基準価格は13億9775万1570円だった。金額はいずれも税抜。