宮崎県は、トライアル購入事業者認定制度に基づく２０２３年度の認定製品に、南那珂森林組合（串間市）のオビスギネームプレートや株式会社Ａｍａｎ－Ｓｔｙｌｅ（宮崎市）のデジタルサイネージ掲示板など３製品を認定した。県の関係機関は、認定製品を随意契約で購入できるようになる。認定期限は２６年度末まで。
同制度では、県内の中小企業等が開発した▽既存製品と比べて新規性・先進性・独自性があると認められる▽社会的有用性が認められる▽県機関での購入が見込まれ、これまでに購入実績がない―などの要件を満たす製品を対象に、県の業務で活用が見込まれる場合に、認定事業者から随意契約で購入できるようにする。
認定製品のうち、南那珂森林組合の「オビスギネームプレート」は、飫肥杉材を板状に加工し、企業名や氏名、イラスト等をレーザー加工したネームプレート。スギ素材生産３２年連続日本一の本県にとって、スギ材を用いたネームプレートを着用することで、木の良さや新しい使い方といったPR効果が期待できるとした。
また、Ａｍａｎ－Ｓｔｙｌｅの「デジタルサイネージ掲示板」は、クラウドを利用したデジタルサイネージ掲示板。デジタルサイネージ掲示板のシステム管理だけではなく、掲載内容のデザイン制作もサポートし、継続利用しやすい料金体系を確立している。
２３年度はこのほか、環境への配慮や審美性、機能性を兼ね備え、グッドデザイン賞を受賞した合同会社フードマーク（宮崎市）のクリップ「ｉｃｈｉ－ｃｌｉｐ」も認定した。制度の概要や認定製品の一覧は、宮崎県のホームページで確認できる。