▲写真は挨拶する木村会長、研修会の模様
宮崎県土木施工管理技士会高鍋支部と高鍋地区建設業協会(木村尚人支部長及び会長)が主催する2023年度の「土木施工管理技術研修会」が、9月5日に高鍋町内で開かれた。研修会には、管内の土木工事に携わる技術者が多数参加。技術力の向上や安全で高品質な施工管理を推進するために留意すべき事項を学んだ。
挨拶に立った木村支部長は、今回の研修会が、土木技術者に必要な専門知識の向上や、それらに付随する能力開発習得を目的としていることを説明。コロナ禍で落ち込んだ経営回復や国土強靭化を推進するために、円滑な施工が不可欠であると同時に、技術者のスキルアップが大切であると研修会の必要性を説いた。
このほか、建設業の2024年問題に対する働き方改革、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及による担い手の育成、ICTの活用、DXによる生産性の向上など、様々な課題に会として取り組む考えを示した。
来賓挨拶で宮崎県高鍋土木事務所の小倉浩嗣所長は、参加者の日頃からの連携や取組、迅速な対応に対して感謝の意を示すとともに、各種事業に対する理解と協力を求めた。一方で、就業者の高齢化や若手入職者の確保が喫緊の課題であるとして、働き方改革や生産性向上の推進、魅力向上等に取り組んでいきたいと述べた。
研修では、高鍋土木事務所工務課の飯干晶議課長が「土木事業概要」について講演。昨年度の日本全体の災害状況について解説し、本県に於ける昨年度の台風14号の被害状況や国土強靭化の取り組みによる事業効果を説明した。
宮崎県児湯農林振興局農村整備課の内村雄三課長は、「ほ場整備事業の概要と工事施工」をテーマに講演。児湯管内の県営事業や県内の基盤整備の状況、ほ場整備の工程等を紹介した。
研修ではこのほか、宮崎県工事検査課の赤嶺秋彦氏と倉山克樹氏の両工事検査専門員が「工事検査及び施工上の留意点」について講演。公共工事の概要や検査の目的、指導助言事項等の施工上の留意点などを具体例を交えて解説した。参加した技術者は、講師の話す内容をメモに取りながら、熱心に聞き入っていた。