▲写真はセミナーの模様
総合コンサルタント業の株式会社測進開発(日髙誠紀社長、本社=宮崎市)は8月23日、宮崎市内で3次元計測の効率化に関するセミナーを開催した。国土交通省や宮崎市等の官公庁をはじめ、企業の現場技術者ら約30人が参加し、「マルチプラットフォームLiDARシステムによる3次元計測の効率化」をテーマに講演を行った。
セミナーでは、株式会社快適空間FC(福岡市)から講師を招き、解析技術の向上等により3次元計測が身近となっている昨今、UAVレーザシステムを使用することで、ダム建設前の地形測量、大規模地すべり計測、災害対応などの現場で高密度、高精細なデータが取得できるようになった数々の事例を紹介。
また、計測装置の小型化や軽量化により可搬性が向上したことで、搭載するプラットフォームを選ばないマルチなシステムになりつつあることを説明した。同社の実例紹介として、球磨川水害や昨年の台風災害でUAVレーザが活躍したことも紹介した。
講演後には、会場内のモニターを通じて指示を出し、実際の現場でドローンを飛行させ、3次元データをリアルタイムに取得する実演も行われた。
セミナーを主催した日髙社長は、「発注機関と民間企業の官民連携という形式でセミナーを開催できたことが意義深い。救急車の緊急出動のように、現場と発注者がライブ中継で繋がり、指示を受けながらリアルタイムで計測する。スピードと正確さが求めれる災害時に、スマートな作業を心掛けていきたい」と意気込みを語った。
合わせて、「今後もそれぞれの立場で、UAVレーザによる3次元件計測の有意義な活用に対する理解を深めてもらい、本県業界の技術向上に寄与できれば」と思いを述べた。