建設ネット企画画像 四角 四角

緊張感堅持し災害ゼロを目指す 西都地区建設業協会

      

▲写真は挨拶する池田会長、大会の模様

 西都地区建設業協会(池田博会長)は7月25日、西都建設会館で2023年度の「建設業安全衛生推進大会」を開催した。4年ぶりに対面形式で開催した今大会には、会員企業の代表や技術者ら約50人が参加。労働災害の防止をテーマとした安全講話等を通じて、参加者は安全意識の更なる高揚を図った。

 挨拶に立った池田会長は、労働災害が発生すると、場合によっては企業経営の存続が危ぶまれる事態に発展すると指摘。一人ひとりが安全管理を責務と捉え、意識向上と緊張感を持ちながら業務にあたってもらいたいとして、ゼロ災達成に向けた取り組みの徹底を求めた。

 また、記録的猛暑により熱中症のリスクが高まっていることについても言及し、水分補給だけでなく、日々の健康管理も熱中症対策の一つだと呼び掛け、参加者に協力を求めた。

 来賓として招かれた宮崎労働基準監督署の菊池良英署長は、管内に於ける労働災害の発生状況を説明。現場の労働災害を無くすためには、多くを占める墜落・転落災害をいかに減らすかが大きな課題であるとして、今大会を契機に、新たな目標に向けて労働災害防止の取り組みに尽力してもらうよう求めた。

 安全講話では、宮崎労働基準監督署安全衛生課の外村哲史課長が、労働災害防止をテーマに講演。管内に於ける労働災害発生状況の推移や具体的な災害事例を示し、発生要因や再発防止対策等を示した。

 大会ではこのほか、西都土木事務所の脇田俊也道路課長が、近年発生した県土整備部発注工事の事故傾向について解説し、現場作業者の安全管理に対する意識の向上を図るよう求めた。