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意思疎通で労働災害撲滅目指す 淵上組が安全衛生大会

      

▲写真は挨拶する淵上社長、大会の模様

 株式会社淵上組(淵上定一郎代表取締役社長)と協力会社で組織する労働安全衛生協議会(吉田利文会長)は7月21日、小林市内で2023年度の安全大会を開催した。4年ぶりの通常開催となった今大会には、同社及び協議会の社員約70人が参加。安全意識の高揚を図り、労働災害及び交通災害の撲滅に邁進することを誓った。

 大会で挨拶に立った労働安全衛生協議会の小水流正利副会長は、記録的な猛暑の影響で、全国的に熱中症の被害が増加していることに言及し、現場等での熱中症対策を徹底するように呼び掛けた。また、事故は気の緩みに起因することを指摘し、「自分の身体は自分で守る」を念頭に、日々の業務に遂行してもらうよう呼び掛けた。

 淵上社長は、日頃から安全意識を持って業務を遂行している社員及び協力会社の姿勢と取り組みに対して感謝の意を示し、今後も安全意識の向上に努めてもらうよう要請。労使一丸となって、労働災害の撲滅に邁進していくことを誓った。

 そのうえで、「労働災害をなくす一番の近道はコミュニケーション」であるとして、挨拶や互いの意思の疎通、思いやる気持ちを育むなど、相手を気遣うことで労働災害をゼロに近づけることができると強調した。

 参加者を代表して安全宣言を行った淵上組の川野航輝氏は、23年度の安全スローガンに基づき、「安全確保に努め、正しい作業手順と危険予知により安全作業に徹する」「人命第一で交通法規を遵守し、安全運転を心掛ける」と力強く誓った。

 大会ではこのほか、救命救急に関する講話も実施。西諸広域行政事務組合野尻分遣所の梅田祐貴所長ら隊員4人が、心肺蘇生法とAEDによる救命処置の手順を説明し、人形を使用して実演した。いざという時に役立てようと、参加者は熱心に聞き入っていた。