▲写真は見学会の模様
株式会社藤元建設(藤元建二代表取締役)は7月19日、同社が施工する県道木脇高岡線(国富町)の道路改良工事の現場で、県立本庄高等学校の1年生を対象とした現場見学会を開催した。現場担当者が、建設業の果たす役割や工事の概要を説明したほか、ICT施工で省人化や作業の効率化を図っていることを解説した。
現場見学会は、同校が進路指導の一環として実施している職業体験学習に協力して行われたもの。総合学科を導入している同校では、2年次以降、生徒自らが自身の適正や興味・関心を踏まえ、多くの選択科目から進路に応じた科目を選択し、学びを深めていく。
見学会では始めに、現場担当者が道路改良工事の概要や現在の工事進捗率、今後の工事予定などを説明。ICT施工に関する説明では、ドローンや3次元レーザースキャナを用いて現場の3Dデータを作成し、建設機械に登載されているモニターで3D設計データと照合しながら、掘削等の施工範囲を確認できることを解説した。
また、実際の機器を用いながら、タブレット上で距離や面積を計測できる技術、携帯端末を通じてプラント等の3Dデータを実際の空間に投影させる技術、自動追尾のトータルステーションを紹介。こうした技術を活用することで、少子高齢化に伴う人手不足に対応しつつ、現場の生産性や品質の向上を図っていることを説明した。
藤元勇貴専務取締役は、あらゆる産業で人手不足が課題となる中、企業側が職場環境や処遇の改善に取り組んでいることを説明。「家族や先生達とも話し合いながら、後悔のない選択をしてもらいたい」と将来に向けてアドバイスするとともに、「皆さんの中から私達と一緒に働いてもらえる仲間ができれば嬉しい」と期待を込めた。