▲写真は講演会の模様
日向地区建設業協会(黒木繁人会長)は7月6日、日向市内で「魅力ある土木業界に!」をテーマとした講演会・意見交換会を開催した。協会員や青年部及び女性部、国・県・市町村の行政関係者など多数が参加。参加者は、基調講演やパネルディスカッションを通じて、魅力ある土木業界に変革していくための知識と見識を深めた。
挨拶で黒木会長は、少子高齢化に伴う人手不足や従事者の高齢化を背景に、建設業が尊敬される業界、子ども達のなりたい職業ナンバーワンになるため、「建設業の応援団づくりに取り組まなければならない」と指摘。「応援団や地域のファンが多くなってこそ、魅力ある業界になることができる」として、これを目指す考えを示した。
講演会では、国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所の麻生宏斉所長が「最近の国土交通行政」をテーマに講話を実施。24年4月から建設業に適用される時間外労働の上限規制の見直しのほか、円滑な事業執行に向けた国の取り組み、生産性向上を目的としたプレキャスト製品やICT技術の活用などについて説明を行った。
また、週休二日制や建設ディレクター制度などの働き方改革、建設業の魅力発信の取り組み状況も紹介。麻生所長は、「魅力ある土木業界になるため、皆さんと一緒に考え、官民一体で行動していきたい」と述べた。
「写真家から見た建設業の魅力・人の魅力」をテーマに講話を行った山崎エリナ氏は、写真が建設業の大切さを知ってもらう一つのツールになるとして、実際に写真集を見た子どもが建設業に入職したエピソードを披露。地域の暮らしや道路の安全を守る建設業に感謝し、「建設業の魅力と思いを異業種の視点で伝えていきたい」と話した。
パネルディスカッションでは、延岡河川国道事務所の麻生所長、工務一課の坂本匡鴻技官、日向土木事務所の中原学所長、門川町の山室浩二町長、株式会社河建(福岡県)の河野理恵副社長、協会青年部施工性向上委員会の寺原多加広委員長がパネラーとして登壇し、建設業界の魅力発信や地位向上、担い手確保等について意見を交わした。