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技能検定功労で瑞宝単光章受章 カンテック・稲田幹男氏

▲写真は稲田幹男氏

 永年にわたる社会奉仕従事者や業務精励者、各界功労者等の功績を称える令和5年春の叙勲及び褒章で、防水工事業を展開するカンテック株式会社(延岡市)の稲田幹男会長が瑞宝単光章(技能検定功労)を受章した。

 稲田氏は、会社勤務で培った経験や技能を活かし、1979年(昭和54年)7月に延岡マグナ株式会社を設立。96年4月に現社名に変更し、防水施工業務一筋に精進しながら、現在に至っている。

 この間、技能の習得や向上に励み、一級技能士の資格を取得。93年には、防水施工職種の専門的な知識・技能を有する高い識見を持った技能指導者として技能検定委員に任命され、以来、現在まで27年にわたって検定委員を務めている。

 多くの受験者に対して、厳正かつ公平公正な審査を行い、技能検定の推進に大いに尽力するとともに、防水施工技能者の育成にも貢献している。

 社業や技能検定に奔走する傍ら、宮崎県防水工事業協同組合の副理事長(2005~06年)や理事長(06~08年)、宮崎県防水業協会の会長(14~17年)を歴任。防水工事業界の発展や防水施工技能者に対して、多大な貢献を行った。

 こうした功績は各方面から高く評価され、07年に宮崎県知事表彰(卓越した技能者)、15年に中央職業能力開発協会会長表彰(技能検定功労)、19年に厚生労働大臣表彰(技能検定厚労)を受賞している。

 稲田氏は、「協会員や社員、家族の支えがあっての受章」とこれまでの周囲の支援と協力に感謝の意を示すとともに、今後に向けて「受章に恥じぬよう、これからも自己研鑽や後進の育成に努め、業界及び地域に奉仕していきたい」と意気込みを語った。