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松下会長再選「協会の使命果たす」 宮崎県サッシ協会

      

▲写真は挨拶する松下会長、総会の模様

 一般社団法人宮崎県サッシ協会(松下良会長)は5月29日、宮崎市内で2023年度の「通常総会」を開催した。総会では、2022年度の事業経過及び収支決算、23年度の事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、松下会長をはじめとする現理事及び監事がいずれも留任する役員案を議決した。

 総会で挨拶に立った松下会長は、建設業界を取り巻く動向として、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で資材調達が一部ストップし、行政も事業の発注に苦慮していること、急速な円安に伴う資材の高騰で、経営環境の悪化が懸念されること、担い手不足による後継者問題や技術者の育成といった多くの課題を抱えていることに言及した。

 松下会長は、こうした課題の解消に向けて「会員の切なる声を、行政や関係機関に意見として伝えていくことが業界団体の使命」であると強調。様々な機会を捉えて、意見交換や要望活動を展開していくとともに、「皆さんと交流を深め、コミュニケーションを大切にしながら、協会運営に努めていく」と述べ、会員に理解と協力を求めた。

 23年度の事業計画に関しては、▽防災協定の締結団体として「窓、開口部」の安全・安心のために貢献できる事業を推進する▽要望書の記載事項の実現に向けて、関係機関への積極的なPR活動を行う▽奉仕活動・親睦活動を通じて、協会内の活性化と会員相互の結束を図る―ことを基本方針に掲げた。

 防災協定に関する事業では、公共建築物や避難施設の建具開口部の無償診断・保守点検を実施するとともに、窓の防災機能の向上、特に硝子の防災対策に重点を置き、防災に向けた事前処置対策の提案や新たな需要の掘り起こしを推進する。

 発注機関に対しては、硝子取替工事(防災機能硝子)の予算化のほか、鋼製建具・トイレブース・パーテーション・硝子工事の分離発注に関する要望活動を実施。受発注者双方にとってメリットがある新たな事業の創出やマスコミを活用した広報活動も展開する。

 地域貢献活動として、例年行っている学校施設を対象とした技術メンテナンス作業に加え、毎年8月に行われる道路愛護デーへの参加に取り組む。協会内の活性化及び結束強化を図るため、研修会や協賛メーカーを含む親睦会の開催も計画する。

 任期満了に伴う役員改選では、コロナ禍の影響で2年間の任期中、主立った活動が実施できなかったことから、現役員が留任する選任案を満場一致で承認した。

 新役員は次の通り(敬略称)。
▽会長=松下良(西日本アルミ建材)
▽副会長(事務局長・中央支部長)=佐々木義文(エス・ケイ・ジー)
▽副会長(県北支部長)=甲斐正寿(コトブキ)
▽理事=大峯康誠(宮崎施設機械)
▽事務局次長=田中広充(オーゾノ建材)
▽監事=恒吉悟(大和物産)、石田丞(石田トーヨー住器)。