串間市は、橋梁長寿命化修繕計画と橋梁ごとの維持管理計画(2023年3月時点)をまとめた。23年度は、蔵ノ下橋及び小田代橋の主桁PCB処理及び再塗装工などを実施する予定。24年度以降に、過去の定期点検で「早期措置段階」と診断された5橋の設計や工事に順次着手する。
市が管理する橋梁の長寿命化や維持管理コストの最適化等を図るため、5年に1度の定期点検の結果あ健全性の評価を踏まえ、従前の長寿命化修繕計画を見直し、個別施設計画としてとりまとめたもの。予防的な修繕及び架け替えに政策の転換を図り、事業費の平準化やライフサイクルコストの縮減を図る。
市が管理する橋長2m以上の橋梁は245橋で、供用後50年以上が経過する橋梁が約半数(123橋)を占める。このうち、▽第一門村橋▽東谷橋▽仲河内橋▽中手丸橋▽代田橋―の5橋は、定期点検と健全性評価で早期に措置すべき「早期措置段階」と診断されており、順次、必要な措置を講じていく。
橋梁ごとの維持管理計画によると、橋脚の洗掘対策工を計画する大納高畑山線の第一門村橋(RC床版橋)と、主桁の断面修復工を計画する立宇津黒井峠線東谷橋(前同)は、それぞれ24年度に設計、25年度に工事を実施する予定でいる。
また、主桁の断面修復工を計画する仲河内線の仲河内橋(前同)、主桁の再塗装工を計画する古川中手丸線の宮中手丸橋(H形鋼)は、25年度に設計、26年度に工事を行う予定。主桁の断面修復工を計画する代田上代田線の代田橋(RCT桁)は、26年度に設計、27年度に工事を行う予定でいる。
一方、23年度に関しては、寺迫毛久保線の蔵ノ下橋と春日白坂線の小田代橋を対象に、主桁のPCB処理及び再塗装工を実施。また、遍保ヶ野橋(秋山遍保ヶ野線)の主桁PCB処理及び再塗装工に係る設計を行うほか、揚原下橋や山根橋、西之園橋、福島大橋など24橋の定期点検を行う予定でいる。