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若年層の雇用・育成などに注力 宮崎市塗装業協会

      

▲写真は挨拶する平原会長、総会、表彰式の模様

 宮崎市塗装業協会(平原勝利会長)は4月28日、宮崎市内で2023年度の定時総会を開催した。総会では、22年度事業経過報告及び収支決算報告、23年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認したほか、冒頭に行われた表彰式で、最優秀技術賞を受賞した2社と最優秀安全賞を受賞した3社に表彰状が贈られた。

 挨拶で平原会長は、宮崎市が予定価格800万円以上の塗装を含む全ての工事で条件付一般競争入札を試行する取り組みについて説明したうえで、こうした入札制度の改正に関する動向を注視していく考えを示した。また、総会前に行われた塗料保管に関する講習会についても触れ、今後の業務に役立てもらうよう呼び掛けた。

 総会では、各委員会の委員長が22年度の事業経過を報告。フローランテ宮崎で行ったボランティア活動や塗膜剥離工を行う際に求められる養生対策に関する講習会と現場見学会、会員企業の現場安全パトロールのほか、一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部と合同で安全衛生大会や防災訓練を実施したことなどを説明した。

 23年度の事業計画に関しては、需要開発促進を目的とした宮崎市及び関連機関への広報活動や陳情・要望活動の実施、品質及び技術向上のための各種研修会の開催や講習会への参加、公共施設の塗装奉仕活動、技術指導や安全パトロールなどに取り組む。

 また、喫緊の課題である若年者の雇用や育成、職業訓練に対する支援に加え、安全・環境対策に関する調査研究、優れた都市景観を形成するための建築構造物の色彩等に関する研修会への参加、会員相互の親睦会の開催等にも取り組むとした。

 総会内で行われた表彰式では、宮崎市発注工事で優秀な工事成績を収めた嶋末塗装店と柴塗装の2社、現場の安全衛生管理が特に優れていた河野塗装、こだま、ヒラハラテクノの3社に対して、表彰状と記念品が贈られた。

 総会開催に先立ち、当日は「消防法に対応する塗料保管とその重要性」をテーマとした講話も開催。株式会社カイノの協力のもと、株式会社ナガワ宮崎営業所の倉岡俊司所長を講師に招き、引火性の高い液体を安全に保管し、火災等の事故を防ぐ危険物保管庫の仕組みや、保管可能な危険物の種類・数量などについて学んだ。