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橋梁長寿命化、23年度は古野2号橋など 西都市

 西都市は、橋梁・横断歩道橋長寿命化修繕計画と、具体的な対策内容や実施時期及び費用を示した市内橋梁の一覧を2023年3月版に更新した。23年度は、過去の定期点検で「早期措置段階」と診断された古野2号橋の橋台の洗掘対策工のほか、金倉1号橋、現王屋敷橋、登内橋、小尻田橋の長寿命化工事等を実施する。

 市が管理する橋梁及び横断歩道橋の長寿命化と維持管理コストの最適化等を図るため、点検結果を踏まえた長寿命化修繕計画や個別施設計画の定期的な見直しを実施。従来の対症療法的な修繕及び架け替えから、予防的な修繕及び架け替えに政策の転換を図り、事業費の平準化やライフサイクルコストの縮減を図る。

 市が管理する橋長2m以上の橋梁は373橋で、供用後50年以上が経過する橋梁が約2割を占める。このうち、▽古野2号橋▽城ヶ下1号橋▽宮ノ前橋▽瓢丹渕橋―の4橋は、5年に1度の定期点検と健全性評価で、早期に措置すべき「早期措置段階」と診断されているが、現時点で対策が未実施のままとなっている。

 市がまとめた橋梁ごとの維持管理計画によると、古野線の古野2号橋(橋長3.4m)に関しては、23年度に橋台の洗掘対策工を実施する予定。また、城ヶ下枯木ヶ迫線の城ヶ下1号橋(同4.0m)は、24年度に橋台の洗掘対策工、宮ノ前線の宮ノ前橋(同7.3)mは、24年度に主桁の断面修復工を行う見通しでいる。

 残る瓢丹渕樅木尾2号線の瓢丹渕橋(同15.1m)は、対策内容を協議中。23年度はこのほか、予防保全段階にある金倉1号橋、現王屋敷橋、登内橋、小尻田橋を対象に、主桁の断面修復工やPCB処理及び再塗装工を実施するとともに、妻北小前歩道橋や桜川歩道橋の定期点検も行う予定でいる。

橋梁・横断歩道の対策一覧