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牛島会長を再選「状況改善へ努力」 宮崎県電業協会

      

▲写真は挨拶する牛島会長、総会、表彰式の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は4月28日、宮崎市内で2023年度の通常総会を開催した。総会では、22年度事業及び収支決算、23年度事業計画案及び収支予算案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、各支部から推薦のあった理事及び監事の役員案を承認し、会長に牛島宏氏がを再選した。

 総会で挨拶に立った牛島会長は、ロシアによるウクライナ侵攻や急激な為替の変動により、物価高が日本の社会を覆っていると指摘。こうした中で、社会的要請としての賃上げや将来を見据えた担い手の確保・育成、資材の納入遅延による工期の延長等など、業界を取り巻く環境が依然として厳しいことに言及した。

 課題解決に向けて、会員各社が企業単位で様々な取り組みを進める中、協会として業界全体の底上げを図り、魅力ある業界に変革していく重要性を強調。来年4月から時間外労働の上限規制が建設業にも適用されることも踏まえ、賛助会員の仕組みや製品等も活かしながら、状況改善へ努力していく考えを示した。

 議案審議では、22年度事業報告、22年度決算報告及び監査報告、23年度事業計画案、23年度収支予算案並びに会費の額及び徴収方法案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、理事20人と監事2人の役員案を承認した(後記参照)。

 一方、23年度の事業計画では、▽組織の連携と情報発信▽公共工事の適切な受注の確保▽人材確保と育成―を基本方針に掲げ、これを踏まえた実施計画を策定。組織の連携と情報発信では、関係官庁等への会員名簿の配布、ホームページ等を通じた活動内容の発信、防災訓練等への参加、地域貢献活動の推進などに取り組むとした。

 公共工事の適切な受注確保を図るため、入札制度や労務単価といった諸課題について関係機関と意見を交わし、必要な要望・陳情等を行う。人材確保・育成に関しては、県内の工業系高等学校等の教諭と意見交換を行うとともに、技術力向上や経営の合理化を図るための講習会、学生等を対象とした現場見学会の開催などに取り組む。

 総会後には、業界及び協会の発展に功績・功労のあった者を表彰するため、21年度に創設した会長表彰の表彰式を開催。このうち、技術や技能、人格等に優れた現場従事者を表彰する「優秀施工者協会長表彰」を受賞した渡辺博紀氏(はまゆう電設)と外山直樹氏(九南)に対して、牛島会長から表彰状が贈られた。

 受賞者を代表して謝辞を述べた渡辺氏は、「電気工事士として勤めてきた35年、社内のみならず、協会の皆様からご指導いただきながら、多くのことを学び、多くの現場を担当し、色々と経験させていただいた。これからも、新しいことや資格取得に挑戦しながら、更に精進していきたい」と意気込みを語った。

 新役員は次の通り(敬称略)。
▽会長=牛島宏(延岡十電舎)
▽副会長=中城直範(中城電設)、田之上正春(田之上電気)、中村吉伸(電工社)
▽理事=市野辰廣(丸九電設)、甲斐祐二(西南電気)、和田均(和田電工社)、鈴木茂(黒木電気工事店)、甲斐浩志(甲斐電機工事)、開地俊昭(カイチ電設)、島田博良(島電工)、松木政和(九南)、長友光広(はまゆう電設)、岩本好史(トーエイ電設)、長野一正(ナガノ電設)、横山裕一郎(横山電氣水道商会)、宮元進一郎(宮元電設)、大鶴一憲(大鶴電気商会)、曽山正文(九電工)
▽専務理事=川﨑茂樹(事務局)
▽監事=柴田好幸(三桜電気工業)、甲斐勝巳(旭進興業)。