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大きな力を未来に引き継ぐ 宮崎県室内装飾事業組合

      

▲写真は挨拶する松本理事長、総会の模様

 宮崎県室内装飾事業協同組合(松本嗣夫理事長)は5月27日、宮崎市内で2023年度「第50回通常総会」を開催した。総会では、22年度活動事業報告及び収支決算報告書、23年度事業計画案及び収支予算案などを原案どおり決定したほか、来期に組合創立50周年を迎えるにあたり、記念事業の内容等を確認した。

 挨拶で松本理事長は、4月に開催された九州ブロック理事長会議で、防炎ラベルの値上げや各県組合員数の推移、物価上昇に伴う材料費の高騰、施工技術料金の現状等が、いかに工事単価に影響しているかについて情報を共有するとともに、担い手不足や技術者の高齢化といった喫緊の課題に取り組む必要性を確認したことを報告した。

 宮装協として、若者の地元就職率アップに向けて、組合で作成したパンフレットなどを活用し、「活力ある業界にしていきたい」と述べるとともに、来年が組合創立50周年の記念すべき年にあたり、「一人ひとりの力を束ね、より大きな力として未来に引き継ぐことが我々の使命」とした上で、記念事業に対する理解と協力を求めた。

 原案どおり承認した23年度の事業計画に関しては、「施工技術向上と有資格者の育成」「各支部活動の充実と活性化」「組合組織の充実と健全化」を努力目標に掲げた。

 組合員の有資格者による技術指導は、技術者の養成に必要不可欠であり、業界発展の大きな原動力であることから、今後も全面的な支援を行い、優秀で秩序ある施工技術者を育成し、有資格者の拡大に結び付けていく。また、昨年に作成したパンフレットを人材確保や仕事内容の周知に活用し、知名度アップや雇用の一助に繋げていく。

 コロナ禍がある程度落ち着きをみせていることから、各支部活動の活性化を図るとともに、組合執行部として、次世代を担う組幹部後継者の育成にも目を向け、若い世代の登用を視野に入れた組織の充実を図る。しばらく中断していた他組合への訪問研修や内装メーカー及び工場の視察研修も再開を予定している。