▲写真は挨拶する島田理事長、総会の模様
宮崎地区電気工事業協同組合(島田博良理事長)は5月27日、宮崎市内で2022年度「第52回通常総会」を開催した。総会では、22年度事業報告及び決算報告、23年度事業計画案及び収支予算等案など各議案を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選で新役員及び監事を決定し、島田博良氏を理事長に再任した。
総会で挨拶に立った島田理事長は、少子高齢化に伴う技術者及び担い手不足が業界にとって大きな課題であることに関連して、若年層の定着について言及。指導していく過程で離職することもあり、「人を育てるのは難しいが、教える側として指導や教育の方法、技術の伝え方を考えていかなければならない」と述べた。
一方で、組合事業に関しては、昨年度に実施したフルハーネス型安全帯に関する特別教育を例に、「組合員がメリットを感じやすい事業を展開していく必要がある」と説明。今総会が役員改選の年にあたることを踏まえ、「皆さんからの要望があれば、遠慮なく新体制になった役員等に伝えてもらいたい」と呼び掛けた。
23年度の基本方針に関しては、都市圏における太陽光発電設備の設置義務化計画や蓄電設備の整備、EVの普及推進による充電設備の更なる加速化を見据え、急増するEV受電設備設置の需要に対応できるよう、全日本電気工事業工業組合連合会主導で「EV工事プロ」制度が創設されたことを説明。
また、喫緊の課題である担い手の確保や技術者の育成のため、青年部主導で行っている工業高校の生徒を対象とした「学生交流事業」を継続するとともに、組合員にメリットのある研修会や講習会、資格取得に向けた技能講習会の実施、SDGsの流れを踏まえた組合運営のIT化・DX化などに努めるとした。
これを踏まえた事業計画では、▽ホームページ等を通じた業界及び組合のPR▽関係官庁及び団体等との情報交換と連携強化▽組合員向け保険制度及びサービス等の提供▽価格競争の排除と適正価格の推進▽技能講習や研修会・講習会の実施▽省エネ、エコ事業、安全に対する知識の向上▽技能を生かしたボランティア事業―に取り組むとした。
新役員は次のとおり(敬称略)
▽理事長=島田博良(島電工)
▽理事=久木山克信(久木山電気工事)、中村吉伸(電工社)、佐野泰寛(佐野電気)、開地俊昭(カイチ電設)、永吉聡(宮崎聡電気工業)、戸郷義広(和光電設)、本田慶光(双葉電業)、東厚士(恒富電業)、横山義和(協同電設)、長友光広(はまゆう電設)、浜崎好文(九南)、松原俊一(ショウ電)
▽監事=柴田好幸(三桜電気工業)、木野宮利昭(木野宮電設)。