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事業量の確保など継続要望 小林地区建設業協会

      

▲挨拶する河野会長、総会、表彰式の模様

 小林地区建設業協会(河野与一会長)は4月27日、小林地区建設会館で2023年度の通常総会を開催した。総会では、22年度事業報告や収支決算、23年度事業計画案や収支予算案の各議案を原案どおり承認した。

 挨拶で河野会長は、21年度にスタートした防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策等で、公共事業に関しては安定的な事業量が確保できる見通しであることを説明。引き続き、国や県に対して必要な陳情・要望等を行う考えを示した。

 議案審議では、22度事業報告・収入及び支出決算、23年度事業計画案・収入及び支出予算案などの議案について審議を行い、いずれも原案どおり承認された。23年度の事業計画では、会員企業の社会的責任への対応と法令遵守、会員相互の団結、ダンピング受注の排除及び不良不適格業者の排除などを重点施策に掲げた。

 また、公共工事予算の長期的な確保と早期・平準化発注の要望、適正な企業評価と入札制度等への対応・要望、災害対応力の強化、技術者及び若年労働者の技術力の向上、人材の確保・定着対策の推進、働き方改革の推進、建設キャリアアップシステム(CCUS)の推進なども重点施策に掲げ、これに基づく施策に取り組むことを確認した。

 総会に先立ち行われた表彰式では、河野会長のほか、来賓として招かれた宮崎県西諸県農林振興局の戸髙久吉局長、小林土木事務所の行田明生所長が挨拶。戸髙局長は、農林業の振興、国土強靱化対策等の予算確保に努めるとともに、協会との意見交換を通じて、より良い環境づくりに取り組むとした。

 行田所長は、西諸県地域の物流や観光を支える道路や通学路の整備、砂防施設などの防災対策において、ソフト・ハード面で取り組むにあたり、協会との連携が不可欠であると強調。相談しやすい、風通しのよい信頼関係の構築に努める考えを示した。

 表彰式では、河野会長が各表彰の受賞者(後述)に表彰状と記念品を授与。受賞者を代表して謝辞を述べた井上知己氏は、「受賞は上司や同僚の指導・力添えの成果であり、より一層、会社や協会の発展のために尽力したい」と意気込みを語った。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
▽優良工事現場代理人・担当主任(監理)技術者表彰=井上知己(坂下組)、熊倉太一(前同)、末吉祐太郎(前同)、乙守愛一郎(前同)、東佳介(緒方組)、田島克郎(坂口建設)、大村正(前同)、岩屋新二(原工業)、棈松淳一(前同)、星指一茂(コスモ緑化建設)
▽永年勤続表彰=松尾良一(緒方組)、山崎登(前同)、小畠賢一(前同)、横山義一(坂口建設)、温水真知子(前同)
▽安全衛生優良事業場表彰=東園工務店、児玉組。