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技術者の負担軽減へ取組推進 宮崎県土木施工管理技士会

      

▲写真は挨拶する河野会長、総会、表彰式の模様

 宮崎県土木施工管理技士会(河野与一会長)は5月11日、宮崎市内で2023年度「第32回通常総会」を開催した。総会では、2022年度事業報告書及び収支決算書、23年度事業計画書案及び収支予算案を原案どおり承認。一般社団法人全国土木施工管理技士会連合会の表彰伝達や宮崎県技士会会長表彰の表彰式も行われた。

 総会で挨拶に立った河野会長は、技士会の目的が土木技術者の技術力及び社会的地位の向上、現場の施工管理技術の向上であることや、若手技術者確保の観点から、技士会として土木施工管理技士等技術検定試験制度の見直しを国に要望していることを説明。

 今年度も引き続き、国や県等の行政機関との連携を図りながら、働き方改革の推進のため、受発注者双方の技術者の負担軽減が図られるよう、工事書類の簡素化等に取り組むとともに、技術者のスキルアップや若手技術者の育成セミナーの開催、土木施工管理技士取得のための講習会等に取り組む考えを示し、会員に理解と協力を求めた。

 来賓祝辞では、国土交通省九州地方整備局宮崎河川国道事務所の松村知樹所長、宮崎県県土整備部の原口耕治部長(代読=桑畑正仁次長)が挨拶。松村所長は、技士会の会員とともに、公共工事の品質確保や施工の円滑化を図り、より良い成果を県民に提供していくことが重要と述べ、更なる技術力の向上や現場での活躍に期待を寄せた。

 原案どおり承認した23年度の事業計画では、土木施工管理技士の技術力の維持及び向上を目的とした研修及び講習の開催、継続学習制度及びICTをはじめとする最新技術への取り組みを推進する。土木施工管理技士の社会的地位向上のため、各種団体が開催するイベントへの協力や優秀技術者の表彰、国家資格の取得促進を図る。

 また、土木施工管理技士の業務改善のため、書類の簡素化に関する協議や新工法・新技術に関する調査研究を推進。土木施工管理技術検定等に関する協力や監理技術者講習の運営を通じて、同制度の普及及び促進を図る。このほか、土木施工管理技士に関する情報の収集及び提供、情報誌の配布、ホームページによる情報発信に取り組む。

 このうち講習関係では、1級・2級土木施工管理技術検定受験準備講習会や施工管理技術研修会、コンクリート技術研修会、JCM特別講習会、情報化施工・電子納品・安全管理等セミナー、ドローンスクールの開催を計画する。また、組織基盤を強固にするため、技士補を含めた土木施工管理技士の資格を有する未加入者の加入促進を図る。

 表彰受賞者は次のとおり(敬称略)。
〔全国土木施工管理技士会連合会〕
▽正会員理事及び監事=河野義也(串間支部)、興梠俊茂(高千穂支部)
▽正会員職員=甲斐睦央(延岡支部)、佐藤寛美(高千穂支部)
▽優良工事従事技術者=深川浩史(龍南建設)、渡邉紀弘(大和開発)、馬場啓吾(富岡建設)、山元建治(吉原建設)、山田健二(上田工業)
▽特別功労者=小城文男(福島測量設計調査事務所)
〔宮崎県土木施工管理技士会〕
▽優秀技術賞=金丸裕介(岡﨑組)、押川益水(田村産業)、松浦淳也(戸敷開発)、加藤章男(永野建設)、日髙秀夫(河野建設)、守田浩之(桜木組)、中西義人(吉原建設)、竹之内陵(前同)、清水鉄兵(清水組)、熊倉太一(坂下組)、西村晴輝(藤元建設)、井上光明(天井丸建設)、白木紀章(旭建設)、柏田竜也(五幸建設)、佐藤ブライアン(日新興業)、山田誠吾(前同)、生田修(隈田組)、生野智弘(清本鉄工)、戸田昌平(前同)。