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後藤支部長再選「労災ゼロに貢献」 建荷協宮崎県支部

      

▲写真は挨拶する後藤支部長、吉野部長、総会の模様

 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会宮崎県支部(後藤健治支部長)は5月10日、宮崎市内で2023年度の支部定時総会を開催した。総会では、22年度事業報告及び決算報告を確認したほか、23年度事業計画並びに収支予算を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選では、支部長に後藤健治氏を再選した。

 挨拶で後藤支部長は、県内に於ける労働災害の発生状況を踏まえ、建設荷役車両の使用に対する安全意識の低さを指摘。特定自主検査制度(特自検)の周知徹底や建設機械の安全な使用の指導を推進するとともに、「会員一丸となって労災ゼロに貢献できる仕事の拡大に努めていきたい」と意気込みを語った。

 来賓として招かれた宮崎労働局労働基準部の吉野勇希部長は、建設産業の発展に欠かすことができない建設機械等が危険な存在にならないためには、操縦者の技能向上や日頃のメンテナンスが重要として、協会が果たす役割の重要性に言及した。公益社団法人建設荷役車両安全技術協会の酒井信介会長もメッセージを寄せた。

 23年度の事業計画に関しては、建設機械や荷役運搬機械の点検整備を通じて、整備不良等に起因する労働災害の防止を図るため、全てのユーザーに対して特自検や登録検査業者の周知を図るとともに、未実施と思われる事業場に実施状況調査票を送付し、特定自主検査や点検整備の重要性を理解してもらう。

 一方で、検査員の資格取得研修の開催や特自検等に係る能力向上教育の強化、クレーン付油圧ショベル等の検査に係る安全教育、特自検記録表作成支援等の実務教育のほか、巡回指導等による事業内検査者の支援、機関紙等を通じた広報活動、フォークリフト運転技能講習の開催、行政及び関係機関との連携強化などに取り組む。

 総会ではこのほか、建荷協本部通年表彰で考案賞を受賞した藤森勇氏(洋南重機)に表彰を伝達。長年にわたって宮崎県支部の役員を務めた奈良榮郎氏(奈良鐵工)と重山忠雄氏(フォークリフト運転技能講習実技講師)に感謝状が贈られた。

 新役員は次のとおり(敬称略)。
▽支部長=後藤健治(コマツ宮崎)
▽副支部長=大森修二(トヨタエルアンドエフ宮崎)、甲斐雅之(キャタピラー九州)
▽理事=尾花浩二(日立建機日本)、曽我部正親(コマツカスタマーサポート)、藤森勇(洋南重機)、田中正敏(田中建設機械)
▽監事=奈良宏一郎(奈良鐵工)。