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品質管理や安全対策など学ぶ 西臼杵生コン運搬技術者講習

      

▲写真は挨拶する木田理事長、講習会、表彰式の模様

 西臼杵生コン事業協同組合(木田正美理事長)は4月20日、高千穂町内で2023年度「第24回西臼杵生コンクリート運搬技術者講習会」を開催した。参加した組合員らが、コンクリートの品質管理や安全対策、交通ルール等について熱心に学んだほか、優良従業員表彰を受賞した組合員に対して表彰状が贈られた。

 来賓祝辞で西臼杵支庁の植村幸治次長は、昨年の台風14号に関して、最前線で地域の安全・安心を確保するなど、地域の守り手として建設産業が県民生活を支える重要な役割を担っていることを強調。「災害復旧に合わせて生コンの需要も増加していく。今後も官民一体となって、県土の強靭化に努めていきたい」と挨拶した。

 宮崎県議会の佐藤雅洋議員は、社会インフラの整備に欠くことのできないコンクリートの重要性を強調し、「誇りと高い意識を持って、今後も更に活躍することを期待している」と述べた。高千穂地区建設業協会の工藤勝利会長は、建設現場の主材料である生コンの安定供給や品質確保に向けた真摯な取り組みに対して謝意を示した。

 木田理事長は、生コンが人命や財産を守るための大切な武器であることを強調。生コン事業に携わる会員に対して、誇りや自負を持ちつつ、講習会で学んだことを活かし、今後も安定供給や安全運転に努めてもらうよう呼び掛けた。

 交通安全講話を行った高千穂警察署の鎌田健太郎交通係長は、交通事故の概要や西臼杵管内の交通事情等について説明した。講演後に行われた優良従業員表彰式では、西臼杵生コン事業協同組合の太田辰彦氏(西臼杵共同生コン第二工場)と西臼杵ダンプ運送事業協同組合の坂本近男氏(栄高産業)を表彰した。

 運搬技術者講習では、西臼杵共同生コン技術課の興梠雄仁氏が「基本理念及び心得」と「コンクリートの品質管理」、寺尾悟氏が「道路交通法及び労働安全衛生」と「マナー」について講演を行い、受講者はメモを取りながら熱心に聞き入っていた。講習後には運搬技能士試験が行われ、真剣な眼差しで試験に取り組む姿が見られた。