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健幸拠点施設整備、デザインビルドで発注 小林市

 小林市は、開会中の市議会定例会に上程している2023年度当初予算案に、「健幸のまちづくり拠点施設整備事業費」の一部として9億9210万円を盛り込んだ。22年度に実施した基本設計に基づき、施設整備に係る実施設計と施工をデザインビルド方式で発注する。総事業費は約52億円を見込み、26年3月の完成を目指している。

 老朽化が進む市民体育館や周辺施設が抱える課題のほか、市民のニーズ調査結果を踏まえ、体育館機能や健康づくり機能、子育て支援機能、避難所機能を備えた拠点施設を総合運動公園内に整備する計画。22年3月に基本計画をまとめ、同年9月には公募型プロポーザル方式で選定した内藤建築事務所に基本設計業務を委託した。

 プロポーザルで同社は、総合運動公園の各施設をつなぎ、回遊性と交流を創出する「パークリノベーション」を提案。既存の運動施設・広場と計画建物をつなぐ「健幸プロムナード」を創出し、公園全体が一体となった活気ある人の流れを創るとともに、計画建物と既存施設の相互利用を促進し、利用率の向上や新たな交流機会の創出を図る。

 同社が提案した計画建物の規模はRC造2階建延べ約6100㎡。1階(約4700㎡)の東側にアリーナ等の体育館機能、西側に子育て支援センター等の健康づくり・子育て支援機能を配置し、兼用する多目的室や会議室等は中央に配置する。北側には、これらの機能をつなぐ交流・飲食スペースとして「健幸ストリート」を設ける。

 また、建物2階(約1400㎡)には、アリーナの四周に約800席の観覧席等を配置。屋外となる西側部分は、美しい霧島連山を眺めながら軽運動ができる憩いのテラスと位置付け、やまなみをイメージしたのびやかな大屋根を設置する。敷地内には247台の駐車場のほか、車寄せ、子ども広場、クロスカントリーコースも設ける。

 拠点施設の整備に向けて、市は23年度当初予算案に「健康のまちづくり拠点施設整備事業費」として9億9210万円を盛り込んだ。事業費の内訳は、測量設計委託料(地質調査)に2200万円、デザインビルド委託料(実施設計と施工の一括発注分)に9億6858万円。23~25年度の継続費の総額を約49億円とする。

 基本計画で示した事業スケジュールによると、第1四半期に要求水準書の作成等を行い、第2四半期に事業者の募集、第3四半期に審査・選定を行う予定。要求水準書(設計・施工の性能水準)の作成にあたっては、関係団体から意見を聴取する予定でいる。施設整備に係る実施設計は約10カ月、建設工事は約16カ月を見込む。

 市は、健幸のまちづくりの一環として、歩くことを習慣化する健幸ポイントや健康づくり推進企業認定制度といった健康都市推進事業費も当初予算案に計上。さらに、スポーツ大会や合宿の利用促進等を目的に、大塚原運動公園の観覧席に屋根を整備するための費用も計上するなど、ハード・ソフトの両面から健幸のまちづくりを推進する。