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南郷複合施設建設、新年度に調査・実施設計 日南市

 日南市は、旧南郷総合支所の跡地を活用し、支所機能を有した庁舎棟と市営住宅をそれぞれ整備するため、2023年度当初予算に「南郷複合施設建設事業」として1億6738万円を盛り込んだ。22年度に庁内で行った基本設計を踏まえ、23年度は南郷複合施設として庁舎棟と市営住宅を整備するための調査・実施設計を委託する。

 旧南郷町総合支所(計4棟、延床面積合計2118㎡)は1959年度に竣工。2016年の熊本地震を受けて、既存施設の耐震性不足を考慮し、支所機能を南郷ハートフルセンターに移転した。一方で、町の中心部に位置する跡地は交通上の利便性が高く、町の活性化への寄与が期待されることから、今後の利活用が課題となっていた。

 こうした状況を踏まえ、市は更なる市民サービスの向上や行政情報の発信、防災・災害復興支援、地域の活性化を図るため、支所跡地に行政や居住等の機能を有した複合施設の整備を検討。このうち、居住機能に関しては、建設から多年が経過し、建物や設備の老朽化が課題となっている栄松A団地(南郷町中村乙)の移転建替を計画する。

 施設の整備を検討するにあたり、市は21年度に栄松住宅の現入居者を対象とした説明会を開催。現入居者に対する希望の住み替え先や間取りなどの意向についてアンケート調査を実施するとともに、南郷町地域振興センターや商工会等の関係団体に対して、入居スペースの規模などについて聞き取り調査を行った。

 こうした調査等の結果を踏まえ、22年度には現入居者に対する事業経過等の説明を行うとともに、庁内で施設整備に係る基本設計を行った。また、3月17日には指名競争で「旧南郷総合支所解体調査設計委託」の入札を執行し、作田建築設計が1188万円で落札している。解体に係る直接工事費は1億3500万円程度を見込む。

 23年度に関しては、支所機能等が入居する庁舎棟と、建て替えを行う市営住宅に関する調査及び実施設計を委託する方針。市では、各種調査や設計の進捗状況を踏まえ、年次的に既存建物の解体工事や新施設の建設工事に順次着手する見通し。