▲写真は見学会の模様
法面緑化工法の開発や資材販売などを手掛ける有限会社エコプロ(奥田芳雄代表取締役、兵庫県尼崎市)は昨年12月、東九州自動車道の芳ノ元トンネル付近法面に於いて、試験施工が行われた緑化工法「BJT(BASS JAPANESE TURF)工法」の現場見学会を開催した。
現在、国土交通省のNETIS新技術登録申請中のBJT工法は、一般的な植物が嫌う酸性土壌に於いて、酸性土壌に強い植生を持つ日本古来の在来種・野芝のみを活用し、道路法面や河川に緑化空間を創造する画期的な緑化工法。
同工法を採用することで、飛来種雑種等の成長を抑制し、草刈りコストを削減。また、枝折れや倒木の危険性が低く、視認性の向上にも寄与する。
今回の見学会は、エコプロをはじめ同工法を取り扱う関連企業、地元の大学教授ら10人余が参加して行われた。昨年2月、現地の法面にBJT工法が施工されたエリアでは、従来の植生基材吹付工法で施工したエリアに対し、雑草発生の抑制に大きな違いが見られ、雑草が少なく、しかも野芝が通常よりも低層域で生育している状態が維持されている点で高評価を得ていた。
エコプロの清松部長は「道路や河川、公園と様々に場面で雑草対策として役に立てれば」と話し、同工法の活用現場の広がりに期待を寄せた。BJT工法に関する問合せは、有限会社エコプロ宮崎営業所(宮崎市稗原町11-1、電話090-3622-3138、担当=清松)まで。