▲写真は発表会の模様
公益財団法人宮崎県建設技術推進機構は2月28日、宮崎県企業局庁舎の県電ホールで2022年度「宮崎県新技術発表会」を開催した。発表会には、県内の建設会社や建設コンサルタント会社、行政の技術系職員ら約50人が参加。宮崎県新技術活用促進システムに掲載されている新工法や新製品について、理解と見識を深めた。
発表会は、新技術活用促進システムに掲載されている工法や製品等を紹介することで、新技術の活用促進を図るとともに、更なる開発及び登録を促進することを目的に開催しているもの。挨拶に立った宮崎県県土整備部技術企画課の担当者は、県内の事業所等で生産・加工・製造されるなどした県産品単独での登録が可能になったことなどを説明し、積極的にシステムを活用してもらうよう、参加者に呼び掛けた。
発表会では、事前に応募のあった6者が新工法及び新製品等に関するプレゼンテーションを実施。株式会社共立電照(宮崎市)は、優れた耐久性や蓄電効率を発揮するソーラー充電式LED街路灯「恵みの光」の特徴や導入実績を説明し、防災・防犯効果が向上することをPRしたほか、蓄電システムを搭載したあずまやも紹介した。
株式会社F・C(宮崎市)は、交通規制が不要で▽ひび割れ▽わだち掘れ▽平坦性▽距離▽IRI(乗り心地)―を同時に計測できる路面性状計測車「メジャーロードカー」の特長を説明。コストの縮減や作業効率の向上に加え、従来の一般的な測量方法と比較して、作業時の安全性が飛躍的に向上することを紹介した。
株式会社F・Cガード(宮崎市)は、スマートフォンからリアルタイムで現場の映像を確認できるソーラー式監視カメラシステム「みるかめ君」、設置や移動が容易なリチウムバッテリー式LED投光器「フラワーライトF」、スマートフォン等から画像や動画をアップロードできる移動式LED看板「フリーダムディスプレイ」をPRした。
このほか、環境問題や材料の不均一性・粉塵問題を解消するFe石灰改良基礎工法(株式会社エフイ石灰技術研究所)、浄後の綺麗な状態を長期間にわたり維持する特殊分解洗浄工法「カビとり隊」(株式会社九建)、鋼矢板引き抜き時の周辺地盤への影響を大幅に軽減する土留部材引抜同時充填注入工法(大和物産株式会社)も紹介した。
会場に隣接したホール等では、プレゼン企業を含む7社が展示ブースを出展し、説明を聞きに来た参加者に、新工法及び新製品の概要や特長などをPRした。