▲写真は防災訓練の模様
一般社団法人日本塗装工業会宮崎県支部(堂地隆一支部長)と宮崎市塗装業協会(平原勝利会長)は2月23日、宮崎市立宮崎大淀小学校で2022年度の合同防災訓練を実施した。訓練には、両団体の会員企業から約30人が参加し、災害発生時に於けるそれぞれの役割や活動内容、連携体制等を入念に確認した。
災害時に於ける迅速な復旧・復興支援を目的として、日塗装宮崎県支部は08年に宮崎県と防災協定を締結。宮崎市塗装業協会は、11年に宮崎市と応急対策業務等に関する協定を締結しており、災害発生時に被災構造物の簡易点検や応急修理、公共施設や住宅等の汚泥の洗浄、断水高層ビルへの給水等を行うとしている。
開始式で挨拶に立った宮崎市塗装業協会の平原会長は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で2年ぶりの訓練実施となったことや、宮崎市と締結している防災協定の内容、塗装工事業が地域に果たすべき役割を説明。「災害発生時に迅速かつ的確に対応できるよう、訓練を通じて確認してもらいたい」と呼び掛けた。
その後、同じく嶋末武安全環境委員長が訓練内容や注意事項を説明し、参加者は4~5人の各班に分かれて訓練を開始した。生徒達が頻繁に使用する下足棟など、校内の平屋建の建物を中心に、目視と打音診断棒で外壁面のひび割れやモルタルの浮き・はく離などを確認。当該部分をハンマーで除去して、除去部分に補修材を塗り込んだ。
閉会式で日本塗装工業会宮崎県支部の堂地支部長は、余震等による二次被害を防止するための防災協定や訓練の意義を強調。通常時は生徒達が使用し、災害時には避難場所となる学校施設を安全・安心に使用することができるよう、「日頃の業務で培った技能を活かし、有事の際に迅速に対応できる体制を整えたい」と意気込みを語った。