▲写真は報告会の模様
昨年8月に各地で行われた九州地区高校生溶接技術競技会に於いて、団体の部で優勝するなどした県立日向工業高等学校の学生が2月22日に宮崎県庁を訪ね、河野俊嗣知事に報告を行った。本県代表の団体優勝は5大会ぶり、日向工業高校としては初の快挙となった。
高校生を対象とした溶接技術競技会は、九州各県の溶接協会や九州地区溶接技術検定委員会らが主催し、各県の持ち回りで開催しているもの。13回目を数える今大会は、各地で猛威を振るった新型コロナウイルスの影響を考慮し、各県それぞれでの開催に切り替えた。
日向工業高校からは、団体の部に児玉海晴さん、三浦大輝さん、川口将吾さんの3人、個人の部に横井昴生さんを含めた4人が出場。児玉さんは個人の部でも3位に入賞し、川口さんと横井さんはそれぞれ、3位に次ぐ優秀賞を獲得した。
機械科に通う4人は、資格取得等を目的に知識や技術の研鑽に励む機械技術部に所属。競技会に向けて、日本溶接協会マイスターに認定されている株式会社アキタ製作所(日向市)の原田芳男氏の指導のもと、放課後から夜遅くまで特訓を重ねてきた。
4人のうち3年生の3人は、いずれも地元企業への就職が決まっている。生徒から団体優勝などの報告を受けた河野知事は、「それぞれの分野で今後も更に技術を磨き、いずれは次の世代を指導してもらいたい」と期待を込めた。
同校の生徒は、「周囲の方々の協力のおかげで、競技会にのぞむことができた」「3年間努力してきたことが報われて嬉しい」などと喜びを語るとともに、今後について「一般の部でも入賞できるよう、更に技術を磨きたい」「感謝の気持ちと熱い気持ちを持って頑張りたい」と意気込みを語った。