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都城運動公園、来年度に屋内競技場工事 都城市

 都城市は、2月15日に発表した2023年度当初予算案に、都城運動公園等の施設整備費を盛り込んだ。防災機能を兼ねた屋内競技場やブルペン・サブグラウンドを整備するとともに、国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会の開催に向けて、テニスコートと駐車場等の整備を行う。23年度に施設整備に係る設計や工事を実施する。

 地域防災計画で防災活動拠点に指定されている都城運動公園に、防災施設としての機能確保やスポーツ・イベント等における公園利用者の利便性の向上を図るため、野球場西側に屋内競技場を整備するもの。災害時には備蓄品倉庫や消防救助隊の活動拠点として、平常時には雨天時も利用できるスポーツ施設などとして活用する。

 屋内競技場の規模は、設計業務発注段階でRC造一部S造延床面積3200㎡程度。このうちアリーナは2500㎡程度、高さ20m程度で、更衣室(40㎡程度)や多目的室(200㎡程度)といった諸室を備える。ごとう計画・設計が担当する設計業務の履行期間は2023年9月29日まで。総事業費は約16億円を見込む。

 これとは別に、民間団体等からプロ野球チームのキャンプ誘致に関する要請があったことから、新たにブルペンとサブグランドの整備も計画する。23年度当初予算案と22年度3月補正予算案に、これらの費用として総額2億7985万円を計上。23年度はブルペン・サブグランドの設計や屋内競技場の工事に着手する。

 このほか、都城運動公園が27年に本県で開催される第81回国民スポーツ大会及び第26回全国障害者スポーツ大会で、ソフトテニス成年男子・女子の会場に選定されていることから、既存の体育館や武道館、弓道場を解体し、大会運営棟や管理棟、テニスコート、観覧スタンド、夜間照明、駐車場などの各種施設を整備する。

 このうち、大会運営棟や管理棟は、建設工事が進捗中。23年度は、陸上競技場の東側に新設するテニスコート16面(砂入り人工芝)のほか、駐車場整備や電気工事等を実施する。施設整備に係る実施設計はキタイ設計が担当した。23年度当初予算案に、これらの施設整備費として8億1510万円を計上している。

 スポーツ施設関連ではこのほか、国スポ・障スポの開催に向けて、宮崎県と連携して取り組む山之口運動公園関連整備事業に31億7804万円(3月補正予算含む)を計上。23年度は、昨年に発注した第3種公認陸上競技場(補助競技場)の建設工事やフィールド整備工事、周辺道路の整備などを行う予定でいる。

 一方で、多くの大会参加者等を迎える空間として、まちの玄関口・シンボルとなる山之口駅及び駅前広場をリニューアルするとともに、山之口運動公園と駅を結ぶ道路の高質空間形成等を図る山之口駅等整備事業には3億3811万円(3月補正予算含む)を計上。23年度は、山之口駅観光交流センターの整備等を実施する。