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木田組生コンや永野建設ら5社 ひなたの極認証書授与式

      

▲写真は授与式の模様

 仕事と生活の調和の実現に向けた職場環境づくりに積極的に取り組む企業等を認証する「ひなたの極(きわみ)」認証制度で、宮崎県は2月9日に認証書授与式を行い、木田組生コン有限会社(日之影町)や有限会社平成産業(前同)、永野建設株式会社(日南市)ら5者に認証書を手渡した。今回を含めて認証企業は56者となった。

 2018年に創設した「ひなたの極」認証制度は、仕事と家庭の両立に向けた職場環境づくりに関して、特に優れた成果が認められる企業等を認証するもの。認証されるためには、働き方(休み方)の見直しや休業制度等の実績、仕事と子育てに関する一般事業主行動計画の策定など、県が定める審査項目を一定数満たす必要がある。

 認証書授与式で河野俊嗣知事は、働き方改革や女性の活躍推進、少子化対策、コロナ対策などを踏まえ、ワーク・ライフ・バランスの取り組みの重要性が増していることに言及。認証企業に対して、「トップリーダーとして今後も様々な取り組みを実践してもらい、県内にワーク・ライフ・バランスの輪を拡げていきたい」と期待を込めた。

 永野建設(永野真哉代表取締役)は、地域の建設業でいち早く「完全週休二日制」や「時間当たりの有給休暇取得」を導入。これらの導入にあたって必要不可欠な生産性の向上を図るため、多忙な現場技術者に代わり、データの整理や処理、書類作成などを後方支援する建設ディレクターの育成に今年度から本格的に取り組んでいる。

 木田組生コンとグループ企業の平成産業(いずれも木田正隆代表取締役)は、社員全員が働きやすく、休業を取得しやすい職場環境の充実、仕事と生活の両立を実践。健康診断の結果や禁煙の取り組みに対して健康ポイントを付与し、商品券や作業服等と交換できる制度を設けるなどして、社員の健康に対する取り組みを後押ししている。

 このほか、高校や大学に子どもがいる職員に対する育英資金制度にも以前から取り組んでいる。木田社長は、生コン事業や運送事業、建設業に於いて一番大切なのは社員の健康であることを強調。健康増進や働きやすい職場環境づくりの取り組みを通じて、「若年層をはじめとする担い手の確保や定着に繋げていきたい」と意気込みを語った。

 ひなたの極の認証企業は、宮崎県のホームページに企業名や会社の特徴を掲載し、企業としてのイメージアップを図ることができる。また、就職説明会や企業ガイダンス等への優先参加、商談会等の情報提供、宮崎県中小企業融資制度での優遇措置、入札参加資格審査での加点等といったインセンティブも付与される。

 制度の詳細や申請方法はホームページで確認できる。問い合わせ先は、宮崎県商工観光労働部雇用労働政策課労政福祉担当(電話0985-26-7106、メールkoyorodoseisaku@pref.miyazaki.lg.jp)。