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高校生が電気設備の仕組み学ぶ 電業協会が現場見学会

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は11月29日、県立日向工業高等学校の生徒を対象とした現場見学会を開催した。電気科1年生の24人が、延岡市の新宮崎県体育館や大人発電農業協同組合が運営する日之影町の大日止昴小水力発電所を見学し、各施設で電気設備の機能や仕組みを学んだ。

 現場見学会は、建築物等の電気設備機器について学ぶとともに、水力発電の基本原理や特徴に関する知識を習得することで、電気工事業に対する理解と興味を更に深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらおうと開催しているもの。

 見学会当日、日向支部の和田均支部長が協会の取り組みなどを説明。見学会で学んだことを今後の勉強に役立ててもらい、将来は社会インフラの担い手として、地元で活躍してもらいたいと期待を込めた。

 延岡市の新宮崎県体育館では、公益財団法人宮崎県スポーツ施設協会の坂元良彰氏が施設の概要を説明。サブアリーナの電気設備工事に携わった三桜電気工業株式会社の長倉正和氏が、工事の概要や受注から完工までの流れを説明した。その後、受変電設備や発電設備、サブアリーナや多目的室内の音響設備や照明等を見学した。

 午後からは、日之影町の大日止昴小水力発電所で、大人発電農業協同組合の田中弘道代表理事が発電所建設の経緯等を紹介し、和田支部長が小水力発電の設備利用率や発電の仕組み等を説明した。生徒達は、発電所や取水設備を興味深く見学していた。

 見学会に参加した生徒は、「電気の大切さを学ぶことができた」「様々な設備の説明を聞いたり見学して、改めて電気工事士に就きたいと思った」などと感想を話した。