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諸塚小で土木イベントを開催 日向地区建設業協会青年部

      

▲写真はイベントの模様

 日向地区建設業協会青年部(甲斐宣人部長)は12月12日、諸塚村立諸塚小学校(杉山智子校長)で土木イベント「小学生とはたらきたーい!」を開催した。宮崎県日向土木事務所の協力のもと、同校の全校生徒49人を対象に生コン打設や重機・ドローンの操縦といった体験学習を行い、土木の仕事や魅力をPRした。

 イベントは、キャリア教育の一環として働くことの意義を学び、啓発的経験や進路意識の伸長、知識及び技術の習得に対する関心を高めるとともに、土木に対するイメージアップや魅力の発信、公共事業の役割を知ってもらおうと取り組んでいるもの。

 開会式で甲斐部長は、イベント内容を説明し、「体験を通じてて、土木の仕事を楽しみながら知ってほしい」と呼び掛けた。日向土木事務所の浜川浩一技術担当次長は、土木が地域の安心・安全な暮らしを支えていることを説明し、イベントを通じて「少しでも土木や建設業の仕事に興味をもって」と期待を込めた。

 体験学習は、参加した青年部員の指導のもと、▽生コンクリート打設体験▽ドローン操縦体験▽重機操縦体験▽レンガ橋造り―の5つの班に分かれて行われた。

 生コンの打設体験では、生徒達の思い出に残り、車椅子でも昇降できるよう、校舎入口の型枠に生コンを流し込んで締め固め、コテで均してスロープを完成させた。重機体験ではバックホウを操縦しながら魚釣りを楽しんだ。レンガと砂を使ったアーチ橋造りでは、生徒達が完成したアーチ橋を緊張しながら渡っていた。

 イベントに参加した生徒は、「色々な体験ができて、楽しく学ぶことができた」「大変な仕事だけど、体験してみて少し興味を持った」などと笑顔で話した。

 青年部の甲斐部長は、担い手不足や技術の継承など、建設業が抱える様々な課題を踏まえ、「土木が果たす重要な役割や魅力を伝えることで、子ども達に土木に対して興味を持ってもらい、建設業が将来、就職の選択肢の一つになれば」と期待を込めた。