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建設業の魅力など伝える 延工で「おしえて先輩」開催

      

▲写真は出前講座、体験学習の模様

 一般社団法人宮崎県建設業協会は12月14日、県立延岡工業高等学校の土木科1年生40人を対象とした出前授業と体験学習を開催した。「おしえて先輩」をテーマに、土木科の卒業生が講話を行ったほか、ドローンの操縦や建設機械のシミュレーション等を通じて、参加した生徒が建設業に対する理解と関心を深めた。

 卒業生による講話では、日新興業株式会社の日髙奈央さんが、公共工事の流れや品質管理、原価管理、工程管理、出来形管理といった施工管理の概要のほか、従来の旧3Kからの脱却を図り、最新技術を取り入れて新3Kの実現に取り組んでいることを説明。

 同社の中尾麻椰さんは、現場技術者の書類業務等をサポートする建設ディレクターを紹介し、女性ならではのライフイベントとキャリアの両立が可能であることを説明。このほか、完全週休2日制や女性も働きやすい職場環境の整備が進んでいることを紹介した。

 自身も同校のOBである同社の吉川真人代表取締役社長は、「失敗を恐れず、思い切ってチャレンジすることが大切。高校生活を謳歌しながら、少しでも建設業に興味を持ってもらいたい」と生徒に呼び掛け、建設業への入職に期待を込めた。

 その後、生徒達は3つのグループに別れて、VRを使った建設機械のシミュレーションやドローンの操縦、レンガ橋の作成をそれぞれ体験。普段、体験することのできない建機やドローンの操縦等を通じて、建設業の魅力を体感していた。

 土木科1年生の平川翔大さんは、「漠然としたイメージだった建設業が少し分かった気がする。働きやすい環境が整ってきている建設業が魅力的に映った」と感想を述べ、地元建設会社への入職に前向きな考え方を示した。