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別当設計が設計落札 明星視覚支援学校寄宿舎

 宮崎県県土整備部営繕課は、11月24日に指名競争で「明星視覚支援学校寄宿舎建設工事他基本・実施設計業務委託」の入札を執行し、別当設計が4176万円で落札した。みやざき中央支援学校に高等特別支援学校を設置することに伴い、近接する明星視覚支援学校の敷地内に両校の生徒が入寮する寄宿舎を整備するための設計業務を委託する。

 明星視覚支援学校の運動場用地内に、両校の生徒が入寮可能な寄宿舎を整備する計画。既存校舎との接続や敷地全体のアクセス・設備を含めて設計を行う。施設の規模はRC造2~3階建延べ約3000㎡を想定し、明星視覚支援学校とみやざき中央支援学校の生徒の舎室は棟を分け、食堂、談話室、エレベーター、職員室等は共用とする。

 入舎定員は、明星視覚支援学校が男女各8~9人程度(最大18人)、みやざき中央支援学校が男子24人程度と女子16人程度(合計40人)。両校の棟とも男女で階を分ける。部屋は2人部屋を基本とし、必要に応じて間仕切りで1人部屋にできるようにする。他の特別支援学校の生徒が使用可能な自立訓練棟も5部屋程度設置する。

 施設内の厨房は、両校の朝夕食(寄宿舎生約60人、職員約20人)のほか、みやざき中央支援学校の給食(400食程度)の調理が可能な規模とする。駐車場は、寄宿舎周辺に職員用として30台程度を確保。運動場敷地要件を満たすため、運動場の面積を4000㎡以上残す。既設の寄宿舎は、新寄宿舎の完成・移転後に解体する。

 当該業務では、これらの施設整備に係る基本・実施設計のほか、寄宿舎内の厨房で調理した給食を保管するためにみやざき中央支援学校生徒に増築する給食保管用倉庫(S造平家建延べ約90㎡)、保管庫建設に伴う既存建築物の改修(教室棟及び屋内運動場)、渡り廊下の設置に係る設計業務を委託する。委託期間は300日間。

 入札の指名業者は、別当設計、コラム設計、岩切設計、益田設計事務所、ごとう計画・設計、宮崎設計、メイ建築研究所宮崎、近藤設計、団一級建築設計事務所、菊池設計の10社。予定価格は5233万2000円、最低制限価格は4172万1726円だった。金額はいずれも税抜。

 建設スケジュールによると、2024年9月末を目途に設計業務を完了させ、25年4月~6月に建設工事の事業者選定手続きを行う見通し。同年10月頃から建設工事に着手し、10カ月程度で施設を完成させる。新たな寄宿舎への引っ越しを経て、26年10月~27年1月に既存機宿舎の解体を行う予定でいる。