宮崎県は、森林資源の循環利用や炭素の貯蔵によるゼロカーボン社会の実現に貢献するため、みやざき材を活用した家づくりに取り組む工務店や産直住宅の建築に取り組む団体等を登録する「みやざき材の家」推進工務店の登録申請を来年1月末まで受け付ける。11月8日開催のみやざき材の家づくりセミナーの受講者が対象。
「みやざき材の家」は、木造住宅の建築に使用した木材総量の70%以上がみやざき材を含み、構造材(柱・梁・桁)または木質化した内装に使用したみやざき材の部材等が目視できる住宅。このうち「みやざき材」は、県内で生産、加工された木材で、森林に関する法令に照らし適切に手続きした上で流通している木材を指す。
主な登録要件は、①みやざき材の家の建築実績及び計画がある②県内の木材供給事業者からの推薦がある③県産材の活用やゼロカーボン社会づくりに積極的に貢献する意思がある④県が作成・公開する登録名簿に、連絡先やみやざき材の家建築実績等の情報を公開する⑤みやざき材の家推進工務店講習会を受講する―など。
登録を希望する工務店や団体等は、所定の申請書に必要事項を記載し、推薦書等の添付書類と合わせて申請窓口へ申し込む。申請要領や各種様式は、宮崎県のホームページで確認できる。申請窓口及び問い合わせ先は、宮崎県木材協同組合連合会(電話0985-24-3400、メールmlumber@miyazaki-mokuzai.or.jp)。
■建築物等の炭素貯蔵量を認証
宮崎県は、みやざき材を使用した建築物等の炭素貯蔵量を県が認証する「みやざき材炭素貯蔵量認証制度」の申請を受け付けている。木材利用が地球温暖化防止に寄与していることを具体的に示すとともに、県民や企業等に分かり易い表示の仕組みを設けることで、建築物等への県産材のより一層の利用促進を図る。
認証の対象は、構造や内装・外装木質化等にみやざき材を一定量使用している住宅、事業所、商業施設、公共施設等の建築物等。「みやざき材」は県産材かつ合法木材を指し、このうち「県産材」は県内で生産、加工された木材、「合法木材」は森林に関する法令に照らして適切に手続きされて流通している木材とする。
希望者は、所定の申請書に必要事項を記載し、みやざき材等使用量実績証明書を添付して申し込む。炭素貯蔵量認証に係る算定は、「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」(2021年10月、林野庁長官通知)に基づき行う。
申請要領や各種様式は、宮崎県のホームページで確認できる。申請窓口及び問い合わせ先は、宮崎県木材協同組合連合会。