▲写真は奉仕活動の模様
宮崎地区建設業協会青年部(金丸誠悟部長)は11月15日、宮崎市立加納中学校で2023年度の奉仕活動を行った。活動には青年部のメンバー約30人が参加。敷地内の側溝等に堆積した土砂の撤去や駐車場の整地、フェンスの補修に汗を流したほか、同校の2年生を対象としたICT測量体験やドローンによる記念撮影を行った。
地域の環境改善や地域貢献活動に積極的に取り組んでいる青年部では、地元住民や子ども達に建設業を身近に感じてもらう「ふれあいの場」として、01年から宮崎市内の学校施設を対象とした奉仕活動を展開。活動は今年で23年目を数える。
開会式で挨拶した学校関係者は、「学校職員だけでは対応できない作業量。無償で作業を行っていただき、とてもありがたい」と感謝の意を示した。宮崎市教育委員会学校施設課の担当者は、青年部が毎年実施している奉仕活動に加え、今回、初めて行われる測量体験が「子ども達にとっても貴重な体験になる」と歓迎した。
早朝から行われた作業では、学校からの要望に基づき、敷地東側の斜面脇に設けられた側溝や正門周辺の集水桝等に堆積した多量の土砂を、青年部員がスコップ等を使って人力で除去。台風による倒木で破損したフェンスの取替・補修のほか、駐車場の整地作業も行った。グラウンド内では、午後から行う測量体験の準備が行われた。
午後から同校の2年生約140人を対象に行ったICT測量体験では、事前に作成した配置図を踏まえ、株式会社久永の協力のもと、位置を確認できるアプリ等を活用して、学校創立25周年を記念した人文字の位置を確認。これをもとに、全校生徒で人文字を作り、ドローンを飛ばして上空から記念撮影を行った。
青年部の金丸部長は、奉仕活動が地域への恩返しであることを強調。さらに、活動を通じて、将来の進路を意識しはじめる中学生に建設業の魅力を発信するとともに、現場で活用されているICT等の最新技術を知ってもらうことで、「建設業の旧来のイメージを転換し、選択肢の一つとして考えてもらいたい」と期待を込めた。