公募型プロポーザル方式で「健幸のまちづくり拠点施設整備事業」の事業者選定手続きを進めていた小林市は、最優秀提案者に小林市健幸のまちづくり拠点施設整備共同企業体（代表構成員＝前田建設工業、構成員＝坂下組、坂口建設、内藤建築事務所、臣建築設計事務所）を特定した。総合運動公園内に整備する拠点施設の設計・施工・監理を一括発注する。
経年劣化が進む市民体育館やその周辺施設が抱える課題の解消に加え、市民のニーズ調査結果を踏まえ、体育館機能や健康づくり機能、子育て支援機能、避難所機能を備えた拠点施設を総合運動公園内に整備する計画。２２年３月に施設整備に係る基本計画をまとめ、これまでに内藤建築事務所に委託した基本設計業務が完了していた。
新施設の規模は、構造がＲＣ造一部Ｓ造、階数が地上２階建、建築面積は約５３７４㎡、延床面積は約６１７０㎡。耐震安全性の分類は、構造体をⅡ類、建築非構造部材をＡ類、建築設備を乙類とする。１階にアリーナ等の体育館機能や子育て支援センター等の健康づくり・子育て支援機能を配置し、２階に観覧席やランニングコースを設ける。
外構計画は、一般駐車場２４２台（思いやり駐車場８台含む）、臨時バス駐車場９台、公用車駐車場８台、職員駐車場４４台、駐輪場２０台程度、クロスカントリーコースなど。敷地面積は３万９０６２㎡。
当該事業では、設計施工一括発注方式を採用。事業者は、①新施設の設計に関する業務＝実施設計業務（外構工事含む）、その他関連業務（各種手続き等）②新施設の施工に関する業務＝新施設の施工業務（建築主体及び付帯工事）、その他関連業務③新施設の工事監理に関する業務＝工事監理業務（建築主体及び付帯工事）―を実施する。
事業期間は２０２６年２月２７日まで。税抜の予定価格は４１億５９７５万円としていた。プロポーザルには２者から参加表明があり、１者から提案書の提出があった。今後は今月中に仮契約を締結し、１２月開催の市議会定例会で本契約に係る議案を諮る。