▲写真は見学会の模様
一般社団法人宮崎県建設業協会は11月6日、県立日向工業高等学校の建築科1年生40人を対象とした現場見学会を開催した。生徒達は、都農町内の水産物加工場建設工事や重要文化財赤木家住宅保存工事の現場を見学し、建設業に対する理解と興味を深めた。
宮崎県建設業協会では、建設産業の健全な発展や担い手の確保・育成、業界のイメージアップを図ることなどを目的に、若年者入職促進や人材育成に係る各種事業を展開。県内工業及び農業高校の建設系学科に通う生徒を対象とした出前講座や現場見学会のほか、就業体験(実施主体は各地区建設業協会)に積極的に取り組んでいる。
当日は、株式会社河北が都農町で施工する水産物加工場建設工事と、同じく重要文化財赤木家住宅主家ほか2棟保存修理の現場を2班に分かれて見学。
水産物加工場では、建設事業部主任の橋口友希氏が工事の概要や進捗状況、工場の役割りを説明。その後、平面図を基に、処理室や冷蔵室等の設備について説明を受けながら、施設内を見学した。
赤木家住宅の現場では、河野幸治代表取締役が既存の建築物を解体し、木材等を再利用して施工していることを説明。建設事業部担当の黒木知之氏が、蔵や納屋の破損状況、施工状況を写真で紹介し、生徒達は主家や蔵、納屋を興味深く見学した。
参加した男子生徒は、「工場、住宅という全く違う現場を見学することができ、とても勉強になった」「なるべく使えるものは使うということが一番印象に残った」「赤木家住宅のような建築物の施工管理に携わってみたい」などと話した。