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各地区の代表選手が「火花」散らす 宮崎県溶接技術競技会

      

▲写真は競技会の模様

 宮崎県と一般社団法人宮崎県溶接協会(碕山裕和理事長)は11月7日、宮崎県工業技術センターで2023年度「第67回宮崎県溶接技術競技会」を開催した。各地区の代表選手と県立産業技術専門校の学生による一般の部に加え、新設した女子の部に合計41人の選手が出場し、日頃の業務や訓練等で培った技術を競い合った。

 競技会は、県内溶接技術の更なる発展や技術者の資質及び技能の向上などを目的に、県と協会の主催で毎年開催しているもの。今年7~9月に約200人が参加した各地区の予選会を勝ち上がった代表選手に加え、県立産業技術専門校構造物鉄工科の学生3人(うち1人は女子の部)と女子の部の選手2人が特別枠で参加した。

 開会式で碕山理事長は、「持てる力を存分に発揮して、上位を狙ってもらいたい」と挨拶。主催者を代表して挨拶した工業技術センターの有村隆所長も、出場選手にエールを送るとともに、今大会を契機として更なる技術レベルの向上を図りつつ、本県の溶接業界のリーダーとして、後進の育成にも努めてもらうよう協力を求めた。

 競技は、被覆アーク溶接(手溶接)と炭酸ガスアーク溶接(半自動溶接)の2部門で実施。いずれの部門も、薄板の立向き突合せ溶接と中板の横向き突合せ溶接を課題とした。出場した選手は、審査員の厳しい視線が注がれる中、決められた競技時間で「熱い火花」を散らしながら、真剣な面持ちでそれぞれの課題に取り組んだ。

 今後は、12月20日に開く審査会で成績優秀者を決定。来年1月24日に工業技術センターで表彰式を行う。今大会の成績優秀者10人が、同年7月に鹿児島県で開催予定の九州大会に出場する。県大会と九州大会の一部成績を総合した各部門の1位2人が、同年10月に高知県で開かれる全国大会に本県代表として出場する。

 今大会の出場選手は次のとおり(順不同、カッコ内は所属)。
▽アーク溶接=新村諒太(九州オリンピア工業)、阿萬意織(前同)、中武潤一(前同)、堀井貴博(ホリイ)、小野毅(池上鉄工所)、岩佐航洋(前同)、黒木友和(清本鉄工)、津田朋和(前同)、黒木貴弘(前同)、長野秀樹(山田工業)、村岡孝幸(吉見)、金丸礼希(前同)、坂本将大(向陽プラントサービス)、田中祐(前同)、村安覚(冨士工業)、井野大海(伊地知鉄工所)、木下敬喜(ブンリ工業)、種子田和伸(タネダ)、梅原慧(県立産業技術専門校)、倉爪恵史(前同)
▽半自動溶接=渡邉邦彦(ブンリ工業)、片平禎陽(前同)、豊田將伸(前同)、岩切奨吾(前同)、松岡篤武(ホリイ)、山本優太(前同)、中田敏朗(サノヤス・エンジニアリング)、水崎洋樹(山田工業)、河野和久(前同)、甲斐邦廣(池上鉄工所)、河野員宏(前同)、長尾優司(九州オリンピア工業)、野別政喜(前同)、中武和之(赤木鉄工所)、三原省一郞(山下鉄工所)、出水孝政(タネダ)、宮脇政大(オリンピア工業)、山田洋平(朝日鉄工)、池田麻希(戸敷興業)、川越くるみ(アイオーケイ)、濱﨑拓臣(県立産業技術専門校)。