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宮崎中小企業大賞に栗山ノーサンら3社 宮崎県

 県内産業の振興や地域活性化に寄与した中小企業を表彰する「宮崎中小企業大賞」で、宮崎県は2023年度の大賞に▽株式会社栗山ノーサン(都城市)▽株式会社ハニー(宮崎市)▽株式会社モリタ(宮崎市)ーの3社を選んだ。10月24日に県庁で表彰式を行い、河野俊嗣知事が受賞者の努力や功績を称えた。

 宮崎中小企業大賞は、県内事業所の大部分を占める中小企業のうち、産業振興や地域経済の活性化に特に寄与している企業を表彰するもの。県内企業への県民の理解を深めるとともに、優れた取り組みを広く紹介し、本県経済の活性化を図ることなどを目的として、07年度に創設された。22年度までに55社が受賞している。

 受賞企業の選考は、県内の市町村や商工関係団体等から推薦された県内に本店・事業所を有する中小企業を対象に、「オンリーワンの視点」「新技術・新分野進出の視点」「地方創生・働き方改革の視点」に基づき、外部の有識者等で構成する選考委員会が審査を実施。選考結果に基づき、知事が受賞企業を決定した。

 食肉処理・加工販売業の栗山ノーサンは、精肉にならない畜産副生物の処理・加工を手掛け、2008年には畜産副生物を活用した加工食品製造に着手。次々と新たな商品を開発・販売しており、これらの取り組みが「フードロスの削減」や「廃棄物の削減・リサイクル」などSDGsの達成に寄与していることなどが評価された。

 徹底した顧客志向で「氷みつ」の販売で業界トップシェアを誇るハニーは、1959年に宮崎に進出して以降、顧客の需要に応える形で製造設備建設やケミカル部門など新たな部門にチャレンジし、業容を拡大してきた。さらに、利潤の確保を重視する経営で、従業員の賃金向上や雇用の安定化を図り、地元雇用に大きく貢献している。

 総合商社のモリタは、産業機器販売や自動車部品製造のほか、多角経営を進めるべく、航空機部品や食品機械装置製造業等に事業を拡大している。航空機部品分野では、ここ数年で売上高に占めるシェアが約4倍に伸び、航空・宇宙・防衛・品質保証認証規格を取得するなど、積極的な事業展開が他の模範となることが評価された。