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宮工生が建築現場等で就業体験 宮崎県建築協会が協力

      

▲写真は就業体験の模様

 宮崎県立宮崎工業高等学校のインターンシップ(就業体験)が、10月17日~20日に宮崎市内を中心とした事業所で行われている。建築科2年生の学生が、建設会社の事業所や建設現場を訪問し、仕事の内容や魅力、勤労の大切さ、社会人としてのマナーなどを熱心に学んだ。

 就業体験は、産業現場で実践的な知識や技術に触れ、専門教科に対する興味や関心を深めるとともに、生徒の主体的な職業意識を醸成することを目的に実施しているもの。建築科の就業体験には、一般社団法人宮崎県建築協会と会員企業が協力し、それぞれの現場や事務所で行われた。

 株式会社志多組が施工するガーデンテラス宮崎増築工事の現場では、齊藤俊信主任と新屋亮介氏が生徒3人を指導。建築大工、施工管理技士を目指す同校の金丸智幸さん、須田詠音さん、黒木瑞翔さんが、設計図や施工図を用いて工事内容の説明を受け、現場作業の見学等を行った。

 齊藤主任は、「建設業界を担う若手が増えることは喜ばしい」と述べ、「建築科に在籍していることを十分に活かして、今回の就業体験に留まらず、様々な場所で多くのことを学び、今以上に建築業界を好きになってもらいたい」と期待を込めた。

 一方、株式会社マスジュウが施工する波島保育園改築工事の現場では、白石哲係長が生徒2人を指導。建築大工や建築士を目指す同校の中山瑠唯さん、吉野友輝さんにレベルやトランジットの据え付けや使い方を指導し、現場作業における測量の重要性を学んだ。

 中山さんは、「限られた範囲の中での作業に従事している職人さん達のスキルに感動した。現場でしか学べないことが沢山あった」と話した。白石係長は、「現場には学校や座学では学べないことが数多くある。今回の経験が、生徒達の進む道への足掛かりになれば」と期待を込めた。