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サウンディング型調査を実施 高千穂鉄道跡地公園化

 高千穂鉄道の廃線跡を活用した新たな観光地整備の検討を進めている高千穂町は、「高千穂鉄道跡地公園化」に関するサウンディング型市場調査を実施する。基本計画で構想する施設整備等に関して、事業費を減少させる手法や事業の圧縮に関する意見及び提案、魅力的な観光地とするためのアイデアやノウハウを募集する。

 2005年台風の影響で橋梁が流出し、08年に全線廃線となった高千穂鉄道に関して、町は09年度から跡地施設の利活用方法を検討。19年度に高千穂鉄道跡地公園化として「鉄道施設の利活用」「鉄橋の歩廊化」「鉄橋周辺の施設整備」を行うことを発表し、20年度に鉄橋周辺の公園整備を含めた基本構想を策定した。

 21年度には、基本計画の策定や基本設計、民間活力導入可能性調査を実施。調査の結果を踏まえ、町はPFI方式で事業を進める方針を定めており、鉄橋改修や駐車場・進入路等の公共性の高い施設はRO・BTO方式のサービス購入型、収益施設やアスレチック施設等はBOO方式の独立採算型の採用を検討している。

 一方で、従来方式で基本計画に基づく事業を実施した場合、公園整備費の合計額が約43億円、整備後30年間の維持管理運営費の合計額が約47億円と高額になることから、サウンディング型市場調査を通じて、コスト削減や事業の圧縮に加え、より魅力的な観光地となるようなアイデアやノウハウを民間事業者に提案してもらう。

 調査の対象は、対象施設等の利活用による事業の実施主体となる意向を有する法人、または法人のグループ。11月29日に開催する事前説明会及び現地視察の参加申し込みを、11月15日まで受け付ける。サウンディング調査の参加申込期限は12月13日。調査は12月18日~24年1月12日に個別に行う。

 サウンディング調査では、①事業イメージ②対象地・対象施設の活用イメージ③事業方法④収支見込(事業採算性)⑤経営計画(事業期間・賃料等)⑥対象地等の潜在的な可能性⑦事業化の課題・問題点⑧事業規模(予算規模)⑨地域の活性化に繋がる取り組み⑩その他(滞在時間等)―について提案を求め、これに対して質問を行う。

 市場調査の実施要領等は、高千穂町のホームページで確認できる。問い合わせ先は総合政策課(〒882-1192高千穂町大字三田井13番地、電話0982-73-1260、FAX0982-73-1261、メールsougou@town-takachiho.jp)。