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高校生が日南市新庁舎など見学 宮崎県電業協会が見学会

      

▲写真は見学会の模様

 一般社団法人宮崎県電業協会(牛島宏会長)は10月11日、県立日南振徳高等学校の生徒を対象とした見学会を、日南市内で開催した。電気科の1年生39人が、今年5月に開庁した日南市役所新庁舎のほか、県内で初めて治水ダムを利用した酒谷発電所を訪ね、各施設の担当者から電気設備に関する知識や技術を学んだ。

 見学会は、電気設備や施工技術に関する幅広い知識の習得を図ることなどを目的として、同協会が県内高校の電気系学科の生徒を対象に開催しているもの。開会式で挨拶に立った日南支部の宮元進一郎支部長は、見学会を通じて「電気工事業に対する理解を深め、将来の職業選択の際の参考にしてもらいたい」と生徒に呼び掛けた。

 日南市新庁舎では、財産マネジメント課の池田佳祐主任主事が、市民の利便性やバリアフリー、災害対応、防災、地域振興等に配慮した施設の概要を説明。新庁舎の電気設備工事に携わった株式会社九電工宮崎営業所の川畑優氏は、工事概要を説明したのち、「電気設備は建物全体に命を吹き込む仕事」とやりがいを説いた。

 生徒達はその後、2つの班に分かれて新庁舎を見学。外部の引込箇所や発電機の燃料地下タンク、内部に設けられた電気や通信の配線・配管を通すEPS、屋上階に設けられた電気室や非常用発電機、太陽光パネルと避雷針、自動火災報知設備の表示灯や発信機等を収納した総合盤を見て回り、担当者から設備や機器の説明を受けた。

 昼食を挟んで午後からは、日南ダムから取水する酒谷発電所に移動。発電機室や配電盤室、取水口等を見学した。参加した生徒は、「施設や発電所の電気設備について詳しく知ることができた」と話した。協会では来たる10月25日、県立宮崎工業高等学校の電気科の生徒を対象に、同様の見学会を開催する予定でいる。