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計画的な施設整備など、スポーツ推進計画案 西都市

 西都市は、2024~31年度を計画期間とする「西都市スポーツ推進計画」の素案をまとめ、ホームページで公開した。生涯スポーツや競技スポーツ、スポーツを通じた健康づくりの推進に向けて、計画的な施設整備や設備等の更なる充実などを盛り込んだ。市内居住者等を対象に、2月28日まで計画案に対する意見を募集する。

 近年の人口減少等による地域スポーツの課題解決や27年に本県で行われる国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会に向けて、更なるスポーツの振興と充実を図るため、基本的な施策の方針や方策、推進体制等を示したもの。第五次総合計画及び教育大綱を上位計画とし、それぞれの計画で示す方向性を踏まえて策定する。

 計画案では、スポーツを取り巻く現状やスポーツ施設の利用状況、市民アンケート調査や関係団体へのヒアリング等を踏まえ、現状と課題を整理。基本理念に「みんなが元気でいきいきとスポーツのまち西都」、基本目標に①スポーツに親しむ機会の充実②スポーツをささえる環境の充実③スポーツを通じたまちの魅力の創出―を掲げた。

 このうち①に関しては、生涯スポーツの推進に向けて、すべての市民がスポーツに親しむことができる環境の整備等を進めるとともに、運動・スポーツに取り組むきっかけづくり、運動習慣の定着を目的とした継続的な運動促進事業や啓発活動、トップレベルのアスリートに触れることができる機会の創出等に努めるとした。

 ②に関しては、既存のスポーツ施設の機能や配置の適正化・集約化を行い、より多くの市民が快適に利用できる環境づくりに努めるとともに、誰もが使用しやすいよう、ユニバーサルデザインの考え方に基づいた施設の整備に努める。若者を中心に人気のアーバンスポーツなど、新たなスポーツの施設整備の方策も検討する。

 多様化する市民ニーズに効果的に対応し、住民サービスの向上や管理の効率化を図るため、スポーツ施設への指定管理者制度の導入を検討する。指導者や審判員、スポーツ団体活動の担い手など、スポーツを支える人材の重要性の理解促進を図るとともに、人材育成に向けた講習会の開催等に努め、有効的な人材の活用を検討する。

 また、③に関しては、スポーツランド構想の更なる推進に向けて関係機関と連携し、スポーツキャンプ・合宿やスポーツ大会・イベントに対する助成事業の継続、必要な受け入れ体制の整備を継続する。トップアスリートによる体験教室の開催やふれあいの機会の創出にも努め、市民のスポーツ活動の推進を目指す。

 施策の推進に向けて、市民、関係団体、市のそれぞれの役割を示すとともに、宮崎県や近隣市町との連携体制を強化する。計画で示す施策の取り組み状況の進捗を評価するため、「週に1日以上スポーツを行った者の割合」「スポーツ施設の利用者数」「スポーツキャンプ・大会等の参加者数」などの数値目標を設定する。

スポーツ推進計画案