建設ネット企画画像 四角 四角

近く設計業務の事業者公募 川南町中学校統合整備

 川南町は、町立中学校の統合整備に向けた実施計画を策定した。実施計画では、唐瀬原中学校と国光原中学校を統合する新設中学校の校舎の面積を約6400m2、屋内運動場の面積を約3500m2などと設定。概算事業費は約57.5億円と試算する。設計・施工を分離発注する従来型手法で整備を行う方針で、2023年度から設計業務に着手する。

 実施計画は、将来の生徒数や学級数の推移、町民アンケートの結果等を踏まえ、「サンA川南文化ホール・町立図書館東側及びその周辺」に統合新設中学校を建設するにあたり、基本・実施設計に向けた調査等を行い、21年12月に策定した「川南町立中学校統合整備基本計画」を実行段階に移すことを目的にまとめたもの。

 両中学校の統合により、学級数は全17学級程度(各学年4学級、特別支援学級5学級)を想定する。420人に及ぶ生徒とそれを支える30人ほどの教職員が学び、活動する場であるとともに、町民に開かれた十分な規模と利便性を備えた施設を目指す。

 これを踏まえた施設の整備方針には、①学びを保障し活動しやすい快適な学校施設、十分な校地②安全・環境・防災に配慮した施設③地域に開かれた施設―を掲げた。

 ICT教育やプログラミング教育、プレゼンテーション力を育むことができる最新の施設・設備を整備し、高機能かつ多機能な学習環境を確保するとともに、コミュニケーションがとりやすく、学び合う学習ができるような校舎デザインや教室配置、ユニバーサルデザインやバリアフリー、県産材の活用などに配慮する。

 また、学校が未来へ受け継がれる地域社会の財産であることから、十分な耐久性・耐震性能を有する構造とし、エコスクールとして、太陽光発電やLED照明機器の導入、屋根、壁の高断熱化及び屋上、壁面、ベランダ等の緑化等を検討する。このほか、町民も活用できる運動施設や地域交流拠点となる機能を有する施設を目指す。

 基本的な計画条件によると、普通教室や特別支援教室、少人数教室、図書室、特別教室、コンピューター室、放送スペース、相談室、進路資料・指導室、多目的スペース、給食配膳室、保健室、職員室、生徒及び職員トイレ、エレベーター、コミュニティ機能等を備えた校舎の規模をRC造2~3階建、延床面積約6400m2と想定。

 一方で、体育館や武道場、観覧席、プール等の屋内運動場は、S造1~2階建、延床面積約3500m2と想定する。クラブハウスや更衣室を備えた部室棟は、S造で約420m2。このほか、グラウンド(200mトラック・野球場)、駐車場(50台程度)、駐輪場(300台程度)、スクールバス乗降場、調整池等も整備する。

 こうした新設中学校の建築工事、外構、その他費用を含む事業規模(イニシャルコスト)を約57.5億円と試算する。内訳は、建築工事(校舎・屋内運動場・部室棟)が約43.7億円、校舎や屋内・屋外運動場・部室棟エリアの外構及び造成工事が約2.1億円、設計費や調査費等が約6.5億円、消費税等が5.2億円。

 事業スケジュールによると、造成計画に関しては、22年度に測量や地質調査を含む基本設計、23年度に実施設計を行い、23~24年度に造成工事を行う方針。建築計画に関しては、23年度に基本・実施設計、24~25年度に建築工事を行う予定でいる。最終的に26年4月の新設中学校開校を目指している。

 建築計画の基本・実施設計に関しては、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する方針で、近く業務を公告する予定でいる。町は、22年度12月補正予算で、新中学校建設に伴う基本・実施設計業務に係る債務負担行為(限度額2億8391万円)を設定している。

川南町立中学校統合整備実施計画